ダークネス - 2002年11月15日(金) わたしはダークネスを背負って生まれたらしい。 父が母を精神的に虐待し続けてたなかで生まれたわたしは、母の苦しみを生と一緒に母からもらったらしい。だから、ずっと苦しいことばっかならしい。 ほんとは諦めたいのに、色んなことを諦めないでいつもいつも無理して頑張って来たのは、わたしの強さと旺盛な自立心のおかげだけど、頑張って頑張って苦しいばっかなのはダークネスがその強さを負の力に変えているかららしい。 ダークネスは一日一日濃くなってて、一生懸命前に進もう進もうとするのは、自分が後ろに引き戻されてるせいらしい。 幸せになれる光がちゃんと注いでるのに、ダークネスがわたしを覆って光をブロックしてるらしい。 人を助けてばかりいるけど、人が自分を助けてくれようとするときにダークネスが邪魔をするらしい。 いつも顔は笑っているのにいつも心の底は痛くて、それもその暗い暗いダークネスのせいらしい。 最近男の人と関係が終わったのも、そのダークネスがブロックしてたかららしい。 一年ほどまえにもやっぱり同じようなことがあって、それもその人の想いをわたしのダークネスがいつも遮ってたかららしい。 ダークネスを抱えてるから、本当の愛をくれるはずの人は遠ざかってしまうらしい。 相手じゃなくて、わたしのダークネスが壁を作っているらしい。 わたしが手を伸ばしても、ダークネスが相手の愛を追っ払ってしまうらしい。 ダークネスは日毎に暗さを増して、わたしの人生はこれからどんどん幸せから遠のいて行くらしい。 カッコイイじゃん、わたし。 ダークネスを抱えた女。 便利じゃん、わたし。 なんでもダークネスのせいにしときゃいいんじゃん。 うちに帰って、バカバカしいかなと思いながら、言われたままにお風呂に入る。 ティースプーン一杯の塩をお湯に入れて、それ以外は何も入れないこと。 そして30分、ゆっくり浸かること。 言われた通りにしなかったらなんか悪いことが起こりそうな、そんな感じがしただけ。 蛇口から出る熱いお湯はなぜか途中でぬるくなってしまって、大きなバスタブに溜まったお湯がだんだん冷えてきた。寒かった。それでも「30分」をバカみたいに守って、これで風邪引いたら笑い話もいいとこって、そういうこと思ってた。 お湯から出てバスタオルに体をくるんで、バスルームのヒーターに寄っかかってるうちにホカホカして来た。風邪引かずに済んだ。 カダーのルームメイトに電話する。 カダーのことじゃなくて、携帯電話のリベイトのこと聞きたくて。 でも「カダーは元気にしてる?」ってまた聞いた。 「電話してみなよ」って言う。このあいだは「待ってろ」って言ってたくせに。 ダークネスの話しようかとちょっと思ったけど、バカにされそうでやめた。 そしてカダーに電話した。なんかルームメイトに許可を得たような気分がして。 取ってくれなくったって、取ってくれて何言われたって、ダークネスのせいにすればいいじゃんって思った。 カダーは電話を取ってくれた。今シティにいるからあとでかけてって言われた。 「あとっていつ?」って聞いたら「明日にでも」って言った。 夜中の1時半に携帯が鳴る。 カダーの ID だった。 -
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