ごめんなさい - 2002年11月10日(日) マジェッドが晩ごはんに誘ってくれた。 ちょっとおしゃれして、マジェッドのアパートに向かう。わたしが前に住んでた場所。 3時頃に着いて、オレンジジュース飲みながら、つけてあった HBO に夢中になる。「テレビ見ないんじゃなかったの?」って言われた。ひとりじゃつまんないからうちじゃあ映画観ない。映画じゃなくてもテレビ自体つけない。でも、誰かと一緒に観るって楽しい。テレビで観る映画って、「今どうなったの?」「うそ、なんで?」とか言って、次のセリフ当てっこしたりして、おしゃべりしながら観るのがいい。マジェッドとはときどき、っていうより、しょっちゅう映画から脱線して全然別のこと話してたけど。「全然別のこと」はカダーのこと。なんにも知らないマジェッドが「カダーと会ってるの?」って聞いてきた。 一体いくつ映画観たっけ。4本は観た。おもしろかった。気がついたら10時半になってて、それからやっとごはんを食べに行った。時間が遅いから近所の開いてるとこ行って、おしゃれした意味あんまりなかった。 気がついたのは、カダーのルームメイトが電話をくれたから。 なぜかシティのどこにもないっていうルームメイトのお気に入りブランドのジーンズを売ってるお店を、昨日うちの近くで見つけた。嬉しくなって電話したのにルームメイトは電話を取らなかった。「いいこと教えてあげるよー」ってメッセージ残したけどかけ直してもくれなくて、カダーのルームメイトまで消えちゃうのかなって昨日思ってた。 「カダーと一緒にいるときは電話取れないから」って言われた。昨日はずっと一緒だったからって。今カダーがどっか出掛けたからかけたって。ジーンズのお店のこと、喜んでた。今度連れてってって言ってた。なんでもいい。いつでもいい。未定でも、出掛ける予定が出来ると嬉しい。 カダーはきっときみに電話するよって、マジェッドもルームメイトも言う。 だから待つ。うん、悲しいのはわたしのせい。 カダーにそうさせたのもわたし。 呼び出されて会いに行って、また痛くなったのも自分が悪い。 痛くなる自分が悪い。痛くなるのが悪い。 あれはほんとに、なんでもないこと。 自分でもそういうふうに思うのが不思議だけど。そんなこと信じられないかもしれないけど。 大好きな友だちのほっぺたにキスするのとおんなじくらいなこと。上手く言えないけど。 人はそうは思わないだろうから、誰にも言ったりしない。 でも、カダーにとってもなんでもないことだと思ってた。 なんでもないことだったから、ルームメイトだってカダーに話して、話すこともわたしは知ってた。 カダーとルームメイトはあれからもちゃんと仲良くやってる。 あの夜カダーと会ってからそれが心配だったから、安心してる。 わたしのことはもうふたりで話さないって言ってたけど、ルームメイトは相変わらずわたしを助けてくれてて、わたしがそれにしがみついてるのは間接的でもいいからカダーがどうしてるか知っていたいから。 ごめん。怒らせて、ごめんなさい。 それから、ちゃんと教えてくれてありがと。 「また悲しくなっちゃったのはカダーのせいじゃなくて カダーにそうさせた自分に原因があるんじゃないの?」・・・が正しい。 貴女の肩を掴んで揺さぶって「なんでよ。バカじゃん!」って言うような そんな感じだよ。もしそばに居れたら。 ほんとにごめん。 カダーのことなんかどうでもいいにしても、わたしのしたことそんなに怒らせちゃって、ごめん。 何にも知らないくせにそんなこと言われる筋合いないなんて、これっぽちも思ってない。思うわけない。 「望むんじゃないよ」ってルームメイトが言った。 「望んじゃいけないの?」って聞いたら、「望むんじゃなくて、信じるんだよ」って。 だからまた初めから信じる。カダーといつか、痛みなしに友だちになれること。 呼び出されて会いに行ったことももう後悔しないし、カダーのせいでもない。 痛いのはわたしが悪いから、少しずつ自分で治してく。 イライラするよね。じれったいよね。呆れるよね。 謝って欲しいわけじゃないってわかってるけど、 ほんとにごめんなさい。 -
|
|