吐きそうなくらい - 2002年10月16日(水) 朝、また強烈な胃痛に襲われる。 ウルトラサウンドもエンドスコーピーも血液検査も、「異常なし」って結果だったのに。 ポリープがいくつかあるけど、そんなのなんでもないって言われたし。 このあいだは、処方してもらったお薬を飲んだら数分で痛みは止まったのに、今朝はお薬がすぐに効かなかった。ベッドにうつ伏せになって痛みがおさまるのを待った。2時間ほどしてやっと止まって、シャワーを浴びる。ボスに電話したら休んでいいって言ってくれたけど、うちにいると気が滅入りそうで、仕事に出掛けた。 今日も雨。 仕事に行ってよかった。 待ってくれてる患者さんがいるっていいな。 ナースたちもドクターたちも、元気を分けてくれる。 レズに会った。ものすごく忙しそうで、「見てよ、これ。知らない間にこんなものが入ってるんだ」って笑いながら、白衣の両方のポケットから大小のシリンジを手品みたいにいっぱい出す。「大丈夫? サイコのコンサルトしてもらったら?」って、わたしも笑う。 B4 で、神経科の Dr. カーターにも会った。 マジェッドのことちょっと詳しく聞いてみたら、やっぱり MS みたいだ。 一生注射を打ち続けなきゃいけない。それで進行をちゃんと防げるんだろか。 夕方、スーパーバイザーのミス・スーパーとやり合っちゃった。 やり合ってるの見てたアニーがわたしにわざと聞く。 「ミス・スーパー、好き?」。 「大っ嫌い!」って答えたら、「その言葉使うなって言ったでしょ」って怒る。何よ、言わせたんじゃん。「だって、大っ嫌いだから大っ嫌いって言ってんの! だあーいっキライ!」。 隣りにいた男のスタッフがゲラゲラ笑う。説教しながら、「これ持って帰りな」って、アニーは今日あったパーティの残りのティラミスとブレッドプディングを、スタイロフォームの容器に入れてくれる。アニー、大好き。だーいスキ。 帰り際に、カダーに電話した。 今日試験だって言ってたから、頑張れって言いたかった。 「もうクラスが始まるんだよ」って、なんかちょっとご機嫌ナナメ。 「ごめん。テスト頑張ってって言おうと思ったの。じゃね」。 「うん」。そっけない返事。邪魔したみたい。電話するんじゃなかった。 9時前、ジェニーが電話をくれる。 「だーれだ?」 「ジェニー」 「ノー。フィロミーナだよ〜。『ちゃんと食べたんだろうね?』」 フィロミーナの口調を真似してジェニーが言う。 「『Listen!』って最初に言わなきゃダメじゃん」って笑った。 「Listen!」。ジェニーがフィロミーナみたいにひっくり返った大声で言ったとたん、ジェニーの携帯が突然切れた。 それから、「なになに? 何が起こったの?」って、すぐかけ直して来た。 また胃が痛くなって遅れて行ったから、心配してくれてた。「休めばよかったのに。大丈夫?」って。 「うちにいるとさ、よけいなことばっか考えちゃうからさ」 「よけいなことって?」 「あたしのこのみじめったらしい人生と将来への不安について」。 笑いながら言ったけど、ジェニーは「何言ってんの?」って真面目に返事した。 1時間くらいおしゃべりして、切るときに、「しょうもないこと考えちゃだめだからね」ってジェニーが言った。 あの人と喧嘩しちゃったんだ、ゆうべ。 ・・・じゃないな、明け方かな。 大事な人なのに、いや〜なこと言って怒らせちゃった。 あの人、ものすごく冷ややかに怒ってた。 大好きな人と、一緒にいられるって、いいね。 自分のことだけ想ってもらってるって、いいね。 お互いだけを想い合えて愛し合えて、一緒の時間を過ごせるって、いいよね。 先のことなんかわかんないって思ったって、いつか終わりが来るって不安になったって、 別にいいんだよ。だって、「今」は満ち足りてるでしょ? それって、当たり前のことで、ものすごく幸せなことなんだよ。早く気づきなよ。 ううん。そんなのが原因じゃないんだけどね。 ただ、もっとバカげてていや〜なこと言っちゃっただけ。たくさんたくさん。吐きそうなくらい。 明日一日頑張ったらお休みだ。 明日の夜電話くれるとき、わたし素直になれるかな。 明日、ちゃんと電話くれるかな。 -
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