スイート・ドリーム - 2002年09月18日(水) 今度の週末仕事だから、今日はその分のお休みだった。 目が覚めたら、3時。お昼の3時。びっくりした。 このあいだ行った検査機関で採尿したとき量が足らなくて、「うちで採って持ってきてください」って言われてたから、それをする。 それからアボカドとチーズのサンドイッチを作って食べた。ハムも挟もうと思ったけど、ハムは腐りかけで、慌てて捨てた。 おしっこのサンプルを検査機関に持って行く。 そのあとちょっと離れたところの通りをぶらぶらしに行く。 好きな洋服のお店がたくさんあった。知らなかった。ほんとに、何も知らない。もうここに引っ越して一ヶ月半以上経つのに。 ウェスタンブーツに似合いそうな、ロングの素敵なスカートを見つけた。ウェストのところがシャーリングになってて、そこが微妙にちらちら覗くような裾のカットのトップも見つけた。でも我慢した。来週のお給料日まで待ってたら、なくなっちゃうかな。なくなってたら、縁がなかったってことにしよ。 夜、カダーが電話をくれた。 今日、カダーと同じ大学を卒業したって人に会ったって、嬉しそうにカダーは話す。その人が携帯電話の会社をやってて、カダーはルームメイトに代わりに携帯を契約してあげたらしい。 「大学って、あなたの国の?」「そう、僕の国の」。ほんとに嬉しそうだった。「あなたって、友だち見つけるの上手だねえ」「そうかな。友だちはたくさん作りたいとは思ってるけど。友だちって大事だからね。いい友だち見つけるのは簡単じゃないけどね」。カダーはほんとにたくさん友だちがいる。才能だろうなって思う。自分が生まれて育った国でもないのに。まだこの国に来て1年と少ししか経ってないのに。努力もあるんだろうな。カダーは選んだ友だちと大事につき合う。 わたしはどうかな。友だち見つけても、深くつき合うのが苦手かもしれない。長いこと会ってない友だちがわりといて、長いこと会わないのは大して大事じゃないからだろうなって思う。もしかしたらとっても大事な友だちなのかもしれないのに。それでいて、時々無性に恋しくなったりして、なのに連絡取るのが億劫だったりする。 「携帯、持ちなよ」ってカダーが言う。 病院に勤めていると、携帯を使わない。病院内は携帯禁止だし、勤務時間に外に出ることもないし。国際電話をかけるからうちの電話は必要で、うちの電話があるとますます要らない。お金も余分にかかるし。だけど最近、ヴォイス・ストリームの時間数の少ない安いパッケージを見つけて、持とうかなって思ってた。ないならないで困ったときもやり過ごしてたけど、ものすごく不便な思いを何回かしたから。ここの公衆電話はひどい。 カダーがその友だちのところに連れてってくれるって言う。ヴォイス・ストリームのやつ、僕もそれでいいと思うよって。マージンもらうのかなって疑ったりしたけど、それより会えるならそれがいい。 わたしは今度の月曜日がまたお休みだけど、カダーは一日仕事で、火曜日は夕方から仕事で水曜日は仕事がなくて夜クラスがあるだけだって言った。「火曜日か水曜日に、休み取りなよ」って。取る取る、絶対取るよ。ああバカだ、わたしって。 これからルームメイトと晩ごはん食べに行くって言う。「何食べて欲しい?」。カダーもときどきあの人とおんなじこと言う。だけどドクターのときみたいに、おんなじに響かない。「地中海料理」ってわたしは答える。「あたし、もうずっと食べてないよ。あたしも食べたいなあ」って言ったら、カダーは黙ってた。連れてってなんて言ってないじゃん。 今日お休みだったって言ったら、「なんだ。知らなかったよ」ってカダーは言った。言ってないもん。言ったら会ってくれてたのかな。地中海料理の晩ごはん、一緒に食べられたのかな。でも来週会える。それだけで、今週の残りも週末も頑張れる。ほんとにわたし、バカ。 おやすみの代わりに「Have a good dinner」って、 night をもじって笑って言った。 カダーはいつものように、「Have a good night」って言ってくれた。それからいつものように、「and sweet dreams」って。 カダーがわたしに祈ってくれるスイート・ドリームって、どんな夢? わたし、昨日見たよ。カダーの夢、はじめて。 -
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