安物買い


 過去 : 未来 : メール 2006年10月26日(木)


私の家の周りはりんご畑が多い。

この時期になると順番にいろんな種類のりんごを食べることが出来る。

最近は「高嶺」という種類のりんごが出始め中に蜜も入ってみずみずしく酸味は少ないが私のお気に入り。

直接農園に行くと、忙しそうに仕分け作業をしながらも商品にならないりんごを安く分けてくれる。

家で食べるりんごなら多少形が悪くても、色が悪くても十分美味しく食べられるので、そういうのを利用する。


最近、義母がりんごが欲しいと言ったので一緒に買いにいった。


「リホちゃんにも買ってあげるから。」


と言って500円分を二つといって頼んでいた。


「何でもいいですから。家で食べる林檎ですから。」


確かに義母はそういった。


今回はいつもの愛想のいいおばちゃんじゃなくてお嫁さんであろうその人は一袋に8個から9個も入れてくれた。


お礼を言ってうちに帰ってきた。


夜にそのりんごを食べようとして袋の中を見た。







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鳥の仕業だ。


少し前にヒヨドリの被害で困っていると新聞にもこの農園は載っていた。

でも

「美味しいからヒヨドリが食べるんだと言ってくれる人もいます。」

なんてコメントが載っていた。

確かにそれはお気の毒のことと思う。



だけど何も断りもなしにそんな林檎が入っているなんて。

もし

「こんなのも入っていいですか?」

と言われれば仕方がないし、納得するけどそうではなかった。




案の定そのりんごは三日ももたずあっという間にそこから腐ってきた。

ちょっとガッカリしてしまった。



義母からも電話がありかなり怒っていた。
そっちの袋にも何個か入っていたらしい。
味もかすかすだったと言っていた。


「もう絶対あそこでは買わないわっ!」



初めからきちんとした傷物じゃないのを下さいと言えば美味しい林檎をくれたのかもしれない。



でも以前、おばちゃんから買ったときは問題なく食べることができたのだ。


だからこそ毎年義母はそこから親戚に林檎を送っている。






私は週末に実家へ帰るのでそのお土産のりんごを友達のりんご園で買うことにした。


もちろん「高嶺」を購入することに。


初めからそうすればよかったのだが、そこは少しお高い。


それでもおまけしてくれて1000円で9個入れてくれた。
本当なら6個で1000円だそうだ。



その代わり味は保障付き!












今回『安物買いの銭失い』をした私たちだが、あのひよどりのつっついた林檎を売ったあの農園はせこいことをしたお陰でお客を逃がしたのも事実だ。




私の主張はおかしいでしょうか。。。

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