TENSEI塵語

2009年05月08日(金) 「ウォーリー WALL-E」 を見た

人のいない荒れ果てた町。。
あちこちに高く積み上げられたゴミの山。
散らかったゴミを積み上げているのはウォーリーただひとり(一機)。
かき集めて腹に入れると直方体の塊になるので、それを積み上げる。

おもしろいのは、機械的に作業を繰り返すのでなく、
ゴミの中から、気を引いたものや役に立ちそうなものを箱に入れて、
持ち帰って分類して片づけて保管しているところ。。
家に帰るとキャタピラを外してくつろぎ、
ビデオで映画を見て、恋人と手を繋ぐことに憧れる。。

朝、太陽の光でエネルギーを供給して、再起動するらしい、、
その起動音ジャーーンが、パワーマックの起動音と同じなのに笑った。


突然やってきた宇宙船から降り立った白いロボット。
探索しながら、ちょっとでも怪しいものを感じると破壊しまくる。
すごく冷淡で危険なお姉さまみたいな登場である。

一目惚れしたウォーリーは、危険に遭いながらも追いかける。
なぜかここでは夕方になると大爆発が起こるらしく、
それを機にウォーリーは白いロボットを家に連れて帰る。

ウォーリーはイヴ(白いロボット)に、自分のコレクションの中から
いくつか手渡してみるが、イヴはつまらなさそうである。
ルービックキューブもあっさり全部そろえてしまう(笑)
ところが、Zippo の炎にはなぜかうっとり魅入っているようす。。
そして、靴を鉢にした植物を見せたら、それがイヴの腹にしまわれ、
イヴは動かなくなってしまった。

翌朝、イヴを太陽にあてても、何しても動かないのを嘆いていると、
宇宙船がやってきて、イヴを取り込んで去ろうとする。
ウォーリーは何とか宇宙船の梯子につかまって大気圏外へ。。

着いた先の大宇宙船には、移動椅子に座ったまま生活する
メタボ(いかにもぶよぶよ)な人間たちがうようよ。。
優雅でのんびりした生活を送っているようだ。
何と、700年もそんな宇宙の旅を続けているそうだ。


・・・と、まぁ、この後、さまざまな波瀾の末、
ウォーリーもイヴも人間たちも地球に帰るという結末なのだが。。

全体の物語よりも、細部にとてもおもしろみのある作品だ。

ウォーリーは消化器を使って、イヴと宇宙空間でダンスをする場面とか
その後、開いてる扉から宇宙船に戻ると閉まってしまって、
外で修理していたロボット(バーニーというらしい)が焦ったり。。
(おまけで付いていたこのバーニーの短編映画がおもしろかった)

ウォーリーが持ち込んだ汚染物質を掃除する小型ロボットの、
その使命に忠実な働きぶりがだんだんかわいく見えてしまうし、、
ウォーリーたちの協力者の働きもしてしまうし。。
もちろん、ウォーリーやイヴの、目を中心にした表情も、
だんだん豊かになって、とてもかわいいキャラになって行くわけだ。

展開には目が離せないのだが、
根本的にはわけのわからない物語である。
なぜ人間たちが700年も地球を離れて旅をしているのか、
地球に戻ることを「再植民地化」と呼んでいるのはなぜか。。

ひょっとして、過去のいろいろな映画を見てないと
わからないパロディーがいっぱいなのかも、、?


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