TENSEI塵語

2008年09月28日(日) 通夜の客

町内に亡くなった人がいて、今夜通夜に行った(明日葬儀の手伝い)。

亡くなった人は55歳。
35年間、腎臓を患って透析生活を送っていたそうだ。
それでも、何らか仕事はしていたらしい(本職は薬剤師)。
病気のため、結婚はしていない。

その家はお婆さんひとりで住んでいるとばかり思っていたし、
ぜんぜんその人の存在を知らなかった。
昨日、葬儀の知らせを受けてから、
やっとそれだけを妻から聞いて知ったのだった。

家族の知人関係が来たりするから閑散というほどではないにしても、
小さなお通夜だろうと想像しながら出かけたのだが、
びっくりするほどおおぜいの客が集まった。

何といっても多いのが、ボーイスカウトの隊員(団員?)たち。。
それだけでも100人くらい集まっていただろうか。。
ロビーに4列くらいになって立ち並んだ。
通夜や葬儀でこういう光景は初めてである。
会場外の花を見ると、4対ほどがボーイスカウトからのものらしい。

それでますます不思議になったのが、故人の生前の生活。。
このボーイスカウトたちと故人の関係は?
聞いていた話からは、こういう活動が想像しにくい。
しかし、家族がボーイスカウトをしていただけだとしたら、
こんなにおおぜいのメンバーが揃うとも考えにくい。。。

通夜の締めの喪主さんの挨拶で、
故人が没頭していた活動がボーイスカウトだったという紹介があった。
それで納得できるのだが、、、しかし、どうやって?

私は入院して透析生活を送っていた人しか知らないので、
すごく不思議な思いに包まれた。
故人の隣の家の人や町内の人にも訊いてみたけれど、
そういう活動をしていたことさえ誰も知らなかった。


知っている人の葬儀に行っても、
意外な人間関係を知ったりして驚くことがあるものだが、
きょうは無関心のつもりだったのに、妙に気になってしまったのだった。


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