TENSEI塵語

2008年09月29日(月) うれしい千秋楽

通夜に出かけたため、見たかった勝負が2つ見られなかったのだが、
昨夜、TVでダイジェストを見て、嬉しかった。

把瑠都も琴欧州も、崖っぷちで何とか勝ち越しできてよかった。
荒削りの怪力把瑠都も、来場所は関脇昇進の可能性ありと言う。。

私がこのところ格別に応援しているのは、白鵬、琴欧州、把瑠都。
外人だから、というわけでは絶対ない。
たまたま、いい相撲、おもしろい相撲を見せてくれたし、
これからも、相撲をおもしろくしてくれると、期待するからである。

ここ数日の把瑠都の取り組みは、笑わせてくれた。
不利な体勢になっても、肩越しにまわしをつかんで強引に吊り出し。
あいつにしかできない。
昨日なんか、1度目は有利な体勢で相手を吊り出したものの、
たぶん落下の衝撃を和らげようと踏み込んだ足のせいで、取り直し。
2度目も有利な体勢で相手を押し出しかけたところで、
立ち会いの手のつき方が不十分ということで取り直し。
いかにも不服そうなようす。。(録画を見たら、ちゃんとついてた)
3度目は、ついに先手を取られて、実に不利な立ち会い。
しかし、肩越しにまわしをつかんで強引に吊り出した。
もう、大拍手してあげるしかない!

往年のハワイ勢の巨漢力士たちは、私は嫌いだった。
ハワイだからという理由では、決してない。
でっかいだけで、相撲の動きとしては物足りなかったからである。
把瑠都は怪力の巨漢でも、ひと味違う。
笑顔もかわいいし、、、(笑)

琴欧州も把瑠都も、今場所は情けない負け方が多かったけれど、
終盤しっかり持ちこたえて勝ち越してくれて、うれしかった。


それにしても一昨日といい昨日といい、白鵬の取り組みといったら。。
一昨日は、琴欧州にも得意の体勢を取らせて、長い力相撲になった。
琴欧州はまわしをつかんでの引きつけが抜群に強い。
これで優勝が決まるという一戦だから、勝ちにこだわってもいいのだが
実に危険な形に陥りながらも、勝機をじっくり待って勝った。

昨日も、琴光喜に圧倒的有利な体勢だったのだけれど、
こらえにこらえて、体勢を逆転させて押し出した。

23歳といえば、普通なら社会人1〜2年目といったところである。
駆け出しのはずである(私などはまだ大学生していた)。
それなのに、白鵬は相撲界の頂点で、文字どおりの横綱相撲。

これほどの力士が、何年か前の入門を志して来日したときに、
どこも引受先がなくて、帰国を余儀なくされかかっていたとは。。。


 < 過去  INDEX  未来 >


TENSEI [MAIL]