| 2008年09月11日(木) |
今さらながらの新たな驚き |
人体の不思議とか、自然界や宇宙の不思議とか、 そういうものへの驚きはもう何度も味わい噛みしめたものだけれど、 この数週間、左腕を見つめて来て、また改めて驚異の感覚。。
なぜ自然はこんな精緻なものを作り上げることができたんだろう? そして、、いったい誰が!? とまでつい思わずにいられず、 いや、誰が、ということはないのだと思い直して、 ますます不思議と驚きを深める、という毎度のパターンである。
脳細胞の働きについては、 大学時代の一般教養の生物の時間に初めて聞いたのがとてもおもしろく、 しかし、いろいろなパターンを考えてみると釈然としないことも多く、 その後もいくつか本を読んだのだけれど、わかるようでわからない。 もっとも具体的でわかりやすかったのが、 去年か一昨年かの「Newton」の特集記事だったが、 頭脳のいろいろな現象を理解するにはまだまだほど遠い。。 不可思議でわけわからないことばかり。。。
いったい誰がこんなもの作り上げたんだろう、、、と、 ついつい思ってしまうのだが、誰、って、、? 人智などまだとうてい及ばないほどの叡智、、、 「自然」が必要に駆られて発揮し積み上げて来た叡智?
そんな謎だらけの疑問が、 手足の動きの不思議にまで及ぶことはなかったのだけれど、 この数週間は、肘から先の仕組みにさえ不思議を深めた。 手をいろいろに動かしながら、その手を見つめる。 実際どうやって、この手や指を動かしているのだろうか????
そもそも、何で指は5本なんだろうか、という 10代のころからの疑問もまたまた復活して来たりして。。。
もっとも初歩的な問題として、我々(私だけかな?)には 神経の作用で手足が動いているという認識が極めて薄い。 筋肉によって動いているとは認識していても、 筋肉を動かしている神経の存在などは、普段は忘れている。
そこに、手が痺れて動かなくなったのは神経の麻痺だと言われたわけだ。 神経が麻痺、、? {{(>_<)}}{{(>_<)}}{{(>_<)}}{{(>_<)}}、、んな状態??? 切れたわけでも、死んだわけでもないそうだ。 実際、検査してみたら伝達速度なるものは正常のままだったそうだ。 それが、全面ストライキされたみたいに、まったく動かなくなるとは。。
で、腕には主に3つの神経が走っていることを知ったわけだ。 麻痺したのは撓骨神経で、手首や指を反らせる神経。 その働きだけは欠いて、尺骨神経や正中神経は働いているから、 手を動かそうとすればするほど、幽霊手は甚だしくなるのだった。
してみると、普段はその3つが勝手に働いているのでなく、 微妙なバランスを築きながら、手に様々な動きをさせていることになる。 もちろんそれを制御してるのは脳細胞なんだろうけど。。。
「自然」はどうやってそんな仕組みを思いついたのだろうか、、? と、 最近ようやくちょっとは思い通りになる腕を見つめては、不思議に思う。 1週間ほど前まではほとんど見ることのできなかった、 この左腕の筋肉のうごめきを見て、ますます不思議の感に打たれる。 神経系統から、筋肉の連関から、手や腕の形状まで、 それらは機械的な世界を超越した、驚くべき調和の世界なのだ。
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