TENSEI塵語

2008年05月27日(火) 今ごろ、ケータイ持たせるな、って?

ケータイ使い始めて13年目。
まだケータイの珍しい時代で、ホームセンターで5万いくらかで買った。
まだ通話しかできなかったけれど、
信じられないほど便利な時代だと、とても感謝して使っていた。
標準のバッテリーだと、ちょっと通話が増えると1日もたない程なので
強力なバッテリーを買ってつけたら、ぼこっと太ってしまい、
かなり重たい携帯電話になってしまった。
そんな素朴な段階から、私のケータイとのつきあいは始まった。

1年も経たないうちだったと思うが、
ガソリンスタンドで無料配布なども行われるほど、安価なものになった。
電話を売って儲けるのでなく、
普及させて利用料で儲ける作戦に転じたらしかった。
安くなった上、軽く、小さく、しかもメール機能も付くようになって、
ポケベルからケータイに乗り換える若者が増えた。


ケータイを手にする高校生の姿がちょいちょい見られるようになった
ころから、私は、そろそろ何らか規制すべきじゃない? と思った。
何かというと、ケータイばっかり見つめてごちょごちょやっている。
隣にいる生身の友だちとの会話をおざなりにして、
メール(たぶんどうでもいい内容だ)打ちに真剣だ。。
だんだん、高校生の膨大な通話料というのが社会問題にもなったりして、
もう、いろいろな意味で危険信号。。。
だいたい、我々の世代からすれば、中・高時代に、
親には秘密の電話をするのにすごく苦労していたので、
あの苦労なしに子どもたちが成長するなんて許されないことでもある(笑)

私がもうひとつ心配したのは、ただでさえ、すでにゲームが流行し、
野放図なゲームやりすぎ病の子どもたちが増えているのに、
さらにケータイまで蔓延したら、
自律的な子と、自律に弱い子との学力格差はますます甚だしくなる、、
読書する子も減る一方になるし、家庭学習など無縁な子も増えるだろう、
ということだった。
こういう遊び道具は、子どもは歓迎するだろうけれども、
ない方が子どもたちにとってはしあわせだろうと思っていた。

だから、何とか国の方で規制してくれないかなぁ、と思ったのだが、
政府はまったくの野放し、ケータイ会社は懸命の普及競争。。。
大人への普及がある程度進むと、高校生以下へのサービスを始めた。
学割だけでなく、若者好みのさまざまな機能を開発して。。。

もう最近では、高校生は96%、中学生は58%、小学生は31%
という普及率だという。
私がかつて心配していたことなど、大した問題ではなかったほど、
大きな問題(つまり闇サイト・裏サイト)の被害者が続出している。
それで昨夜の(または朝刊の)ニュースになったわけだ。
教育再生懇談会とやらの報告を受けて、首相が、
「小中学生に携帯電話を持たせるべきじゃありませんよ」
と発言するという。。。

10年遅いわ! と私は思う。
今ごろになってこんなことを言うのなら、
10年くらい前から、慎重にケータイ会社などを指導してほしかった。
自由経済競争の国かもしれないが、子どもたちのために。。

ほんの1〜2年前までは、ケータイは、
小・中・高生たちには不要なものだった。
なくてもよいおもちゃに過ぎなかった。
ま、私自身、娘の高校時代に持たせなかったので、
車でお迎えの時など、やや不便を感じたこともあったが、
それくらいはそう大したことではない。

しかし、最近のGPS機能は、特に小学生の親などは、
かえって積極的に子どもにケータイを持たせたいと思うのではないか?
だから提言の内容もこうなっている。

「携帯電話サイトの有害情報から子どもを守るため、
 小中学生には必要のない限り携帯電話を持たせず、
 持たせる場合は通話機能とGPS機能に限定した端末にするよう、
 保護者や学校などに協力を求める」

気持ちはわかるけど、、、
今さら子どもたちからweb 機能を奪えるものかなぁ。。。
傍観者たちがしたり顔で言うのは易しい、、何でも言える。

だいたい、どんな問題でも、警鐘がやっと鳴らされたころには、
後戻りできないポイントまで来ているんじゃないかな、と思う。

たぶんもう何ともならないから、ケータイ各社には、
不良サイト・不良メール撲滅対策に努力してもらうしかないようだ。
そこまではできません、などと言わずに、責任もって。。。



 < 過去  INDEX  未来 >


TENSEI [MAIL]