| 2008年04月23日(水) |
リヒテルの「平均律」 |
リヒテルの「平均律クラヴィア曲集」は、その最初の8曲だけを 30年も前に聞いてたきりなのでかなり遠い記憶なのだが、 第4番と、第8番フーガの鬼気迫るような緊迫感だけは忘れてない。
その2曲を久々に聴いてみたかったし、 リヒテルの第9番以降はまだ聴いてなかったので、 取り寄せて聴いてみることにしたのだった。 この録音を持ってないということはいけないことだ。 きょうそれが届いたので、さっそく聴いてみた。
聴き始めた第1番の前奏曲の美しさにまず息をのんだのだが、、、 まぁ、この曲はたいていのピアニストがこれくらいやるかな? グールドがこの美しい響きをわざと殺したのはなぜなんだろう。。。
とにかく、安心して聞ける。。。 曲によってはグールドの方が曲が活きてると思うものもあるのだが、 これはこれでどの演奏もすばらしい。。。。。。
で、第4番は別格という感じがするのである。 前奏曲の情緒もなのだが、フーガが異常だ。 このテンポ、集中力、、、弱音からじわじわとフォルテシモに高まるが テンポがずっと変わらないので、すごい緊迫感である。 あのころもそうだったけど、この曲の演奏には、 並々ならぬ深い精神を感じさせられてしまうのである。 どの曲だってそうじゃないか! と言われるファンもいるだろうが、 そうじゃなくて、この曲だけ際立ってそう感じさせられるのだ。 30年ぶりでも、どこでどんな音が鳴るか、たいてい覚えていた。
それから第8番。 前奏曲も美しい曲なのだけれど(ちょっと長すぎるけど)、 フーガはさらに美しい。 それが終始ピアニシモで演奏されている、、、これが堪らない! 何と美しく気高い音楽だろうか! 後半の、主題の反行形が低音に現れ始めると一層心がジーンとする。。
今、他の曲も聴きながら、これらの曲と同じく 破格の感動をもたらしてくれる演奏を探しているところである。 しばらく時間がかかるだろうけれど。。。 あと40曲にじっくり耳を傾けるわけだから。。。
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