TENSEI塵語

2008年03月02日(日) 新しい音楽編集

私が中学・高校のころの音楽試聴機器といえば、
LPレコードプレーヤーと、オープンリールのテープレコーダーだった。
最初は、レコードの音や、TVやラジオから出てくる音を
テープレコーダーのマイクから録音していたが、
やがて、直接につないで録音できることを知って、多用した。
もちろん、そうすれば余計な音は入らない上に音質がクリアだったからだ。

今、これから書こうとする内容にとって大事なことは、
その場合でも、録音レベルを自動で調整してくれる機能はなかったので、
自分で調整しなければならなかった。
しかし、そのおかげで、BGMなど作る時は自由がきいた。
フェイドアウトしたりフェイドインしたりは、当然の方法になっていた。
特にオープンリールの場合には、手で回すこともでき、
(2つのリールを同時に同方向に回してやるのだ)
それでも録音されている部分の音が鳴るので、
音の切れ目ぎりぎりのところに次の曲を始めることもできた。

やがて、カセットテープという実に手軽なものができた。
カセットテープレコーダーがラジオに内蔵というものもできたので、
いちいちつながなくても、カセットを放り込んで録音ボタンを押すだけ。。
しかも、小さくて軽い。
しかし、ラジオの音楽を録音すると、録音レベルはオートなので、
音の小さい時には大きく録音され、大音量の時には遠くに引っ込んだりした。
オーケストラの音楽を録音するには、却って困るような録音機能だった。
外部からの音を録音するには、録音レベルを手動でできたので、
BGMを作るのに困りはしなかったが、手回しなどはできない上、
ボタンを押してから動き出すまでのタイミングが微妙で、
曲をつなぐにはかなり不便をした。
音質も、オープンリールのテープの方がよかった。

カセットテープ時代は長かった。
やがて、DATが登場した。
デジタル・オーディオ・テープで、カセットテープよりカセットが小型で、
音質は格段に向上した。
私も、その小型のデッキを10万円ほどで購入し、
主に吹奏楽の練習のために10年ほど愛用した。
使い勝手はカセットテープとほぼ同じだが、
そのために、一般にはあまり普及しなかった。
ほとんど同時にCDが普及し、その録音用としてMDが普及したからである。

MDは、それは便利である。
小型CDが入ったような薄いカセットで持ち運びに便利だ。
しかも機械に入れてしまえば、操作はCDと同じで、
テープのように巻き戻したり早送りしたりする手間がない。
音質もCDとほとんど変わらない。

そうこうしているうちに、私の音楽試聴環境も、
CDとMDとPC、それにiPod が主になった。
生録音に使っているのは、SDカードに記録するタイプのものである。

しかし、最近困っていたのは、CDとMDとPCでは、
録音には困らないけれど、音量の調節ができないことだ。
つまり、フェイドイン・フェイドアウトができないことだ。
このために、時折頭を抱えるはめになる。
また、曲の途中で切ってつなぎたい時もあるのだが、
そういうこともたいへん困難なことになってしまった。
便利でいい時代にはなったが、却って不便なことも生じているわけだ。

先日、Peak というソフトを入手した。
きょうそれを使って、今度の定演で使おうと考えた、
もと歌紹介のためのCDを作った。
1曲をそう長く流すわけにはいかないので、長くとも40秒以内で、
フェイドアウトしてカットしなければならなかった。

このソフトに演奏のファイルを読み込むと、波形でデータが現れるので
マウスによる場所(または範囲)指定とボタン操作で加工できる。
例えば、この後は不要という部分をドラッグして範囲を指定し、
「カット」のボタンを押せば、まず曲が短くなる。
そのカットしたところから数秒前までを範囲指定して、
「フェイドアウト」ボタンを押せば滑らかなフェイドアウトで曲が終わる。
この滑らかさは、嘗て手動でやっていたのとは格段に違うし、
こちらがぜんぜん苦心しなくて済む点でも、遙かに優れている。

きょう使った機能はそれだけだが、それだけでも本当にありがたい。
他にもいろいろなことができるようだ。
コピー&ペーストもできるそうだから、
つないだり挿入したりもできるのだろう。
つまり、市販の演奏でも長くしたり短くしたりできるわけだ。
すごくおもしろいことになってきたように思う。


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