TENSEI塵語

2008年02月21日(木) 保身と隠蔽工作

連ドラの「交渉人」を毎回見てきて、きょうが第7話だった。
毎回、みごとな大どんでん返しの交渉術でも見せてくれるのかと思ったが、
そういうわけではなかった。
それよりも、警視庁内の陰鬱で閉鎖的で自分第一主義的な空気が強調され、
そこに、ねちねちと気味の悪い真利谷や新聞記者が絡んで、
どうもすっきりしない、憂鬱なるドラマが続いていた。
しかし、それなりにやめられないおもしろさで見続けていたわけだが。。。

先週から、5年前のうやむやにされた事件が動き始めた。
玲子の父が殉職した少年グループの立てこもり事件で、
玲子は父の死の真相に疑いを持ち、真実を知りたいと思っていた。
刑務所の真利谷以外の少年グループのメンバーのところに脅迫状が送られ、
ひとりは殺され、ひとりは怯えて自殺を図った。
5年前のあの事件の裏にいったい何があるのか。。。

警視庁は、生命の危険にさらされた彼らの保護をしようともせず、
その事件とは関わらない方針をとる。
玲子は、父が何かの事件の隠蔽を告発しようとしていたので、
立てこもり事件のその機会に、警察側によって殺された、と読んでいる。
一方、脅迫状を送り、ひとりを殺したのは、立てこもり事件とは別で、
少年グループから抜け出そうとしてリンチに遭い、植物人間となり、
最近になって死んでしまった奈津子という女の恋人の復讐であるらしい。
・・・話がややこしくなってきているのだが、
来週の第8話は、もう最終回で、一気に結末に入るそうだ。

それにしてもそら恐ろしくなるのは、保身と組織的隠蔽の風潮である。


自衛隊のイージス艦が漁船の横腹に衝突して、
漁船に乗っていた親子2人が未だに海の中から見つかっていない事件で、
衝突に至る過程の究明が続いている。
今夜までで、その当時は4隻の漁船が漁に向かっており、
3隻は懸命にイージス艦との衝突回避に努め、救われた。
イージス艦の方は、衝突直前まで自動航行を続けていた疑いがある。。。

不思議なのは、防衛省側の会見での調査結果報告がころころ変わること。
しかも小出しにしか報告されない。
我々からすれば、イージス艦の船長を出せ、質問に答えさせろ、と言いたい。
恐らく、防衛省の立場が不利にならないよう、
様子を見ながら報告してるのだろうが、それでは誠実ではない。
せっかく石破防衛相が現地の漁協や家族に謝罪に赴いても、
その謝罪自体も保身術という嘘八百の演技にしかならない。
公の場にイージス艦の長を出して尋問するのが真相解明の近道なのだが、
防衛省はそれをしない、、、これで責任のありかは明らかだ。
大体において、ちっぽけな漁船でさえGPS航行記録を装備しているのに、
兵器である巨大艦が装備していないなんて、嘘に決まってるじゃないか!


報道番組を見ていると、毎晩道路特定財源のおかしな使い道が紹介される。
国会で野党が次々に指摘しているようだ。
首相始め大臣たちは、返答に行き詰まるとたいていこう答える。
「しっかり調査いたしまして、行き過ぎのものがありましたら、廃止、、」
しかし、暫定税維持だけ国会で強引に通してしまったら、
そこで約束した調査も見直しも廃止も尽く反古にしてしまうことは明らか。

国民はもっと怒らねばいけない。
暫定税として納めているのが、1リットルあたり約25円。
40リットル入れたら1000円。
月に4回給油したら4000円。
1年で4万8千円。
10年で48万円だから、20年間に100万円ほど貢いできたわけだ。
ところがその大半は、自民党の票田と献金、官僚の天下りと、
天下りで得た地位で私腹を肥やすために浪費された。
道路特定財源の恩恵を受けた庶民はごくわずかだし、
本当に庶民のためになる道路を作るために必要な財源は、
そんなに必要なかった。
自民党は、自党の既得権と、自党を支えてくれる官僚の既得権のために、
その実態を隠蔽し続けて、国民に多大な負担を強いていたのだ。




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