TENSEI塵語

2007年11月22日(木) 「フォーン・ブース」

「24 - シーズン6」がついに届いたのだが、
これを見るための18時間を費やし易い機会はしばらく探るとして、
2枚のDVDがおまけとして付いてきた。
最初は、こんなの注文したっけ? と不思議に思ったのだが、
透明フィルムで一緒に括ってあったし、帯にも同梱商品として記載されて
いたので、キーファー出演作品という意味でのサービス品らしい。
「失踪」と「フォーン・ブース」という映画のDVDだった。

「フォーン・ブース」が、81分という短い映画だし、
「みんなのシネマレビュー」でも割と評価が高いのでさっそく見てみた。

驚くべき映画だ。
大半が電話ボックスの中から出られなくなったスチュと、
電話の相手(キーファー)のやりとりなのに、引き込まれて時間を忘れた。
撮影も10日間で済ませてしまった、安上がりな映画だそうである。

スチュは洒落た服装と口先の駆け引きで世渡りする宣伝マンのようである。
その軽薄そうなケータイ・ビジネスでこの映画は始まる。
そして、ニューヨーク8番街53丁目の電話ボックスからパムに電話。
ケータイを持ちながら、結婚指輪を外して電話ボックスから電話するわけだ。
パムは田舎から出てきた女優志望で、スチュを頼っている。
スチュはパムを抱きたがっているが、この電話では断られた。
電話を切ると、電話ボックスのその電話のベルが鳴った。
スチュはその電話をとってしまった。
その電話はスチュにかかってきた電話だった。

それから、電話の声の主からの、スチュに対する執拗な脅迫が始まる。
電話だけでなく、スチュの胸には赤外線の標的マークが動く。
相手は、高性能の銃を構えながら語りかけているようだ。
それが脅しでないことは、スチュがボックスを独占していることに怒った
ストリッパーたちが呼んできた男が撃たれて死んだことで明らかになる。
しかし、スチュが銃を持った殺人犯だと誤解されて周りは騒然となる。
警察や機動隊が駆けつけるだけでなく、TVも取材に来る。
TVの報道を見て、妻もパムも駆けつける。
電話の声は、妻やパムにも標的マークを当てながら脅迫を続ける。。。

方法は異常だが、電話の声の主が求めていたのは、ひとつの正義だった。
犯罪を伴っているし、罪を逃れるための周到な用意がなされているが、
スチュに執拗に要求した決断は、正義と言わざるを得ない。
それは全米に流されるTVカメラと妻の前ですべてを懺悔すること。。。
すごく残酷なことなのだが、、、幸い彼の妻はその懺悔を聞かされても、
彼を見捨てなかった。

割り切れない思いを残しながらも、何となく〈救い〉を感じさせる映画だ。
スチュ役のコリン・ファレルの、電話の声相手の演技が、魅せる。




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