TENSEI塵語

2007年11月15日(木) 七五三

昨今は、成人の日も敬老の日も体育の日も、固定月日でなくなった。
○月○日は○○の日という旧来の感覚が薄らいでいる。
きょう、11月15日だと知ったとき、
この日は七五三だったような気がしたが、自信がなかった。
さっき、「きょうは何の日」サイトで確認したら、筆頭に七五三があった。

もっとも、七五三はもうとっくに15日にはこだわらず行われている。
11月の休日ならいつでもよいことになっている。
旧暦の11月15日にはなかなか重要な意味があるようで、
「鬼宿日」と言って、鬼の出歩かない吉日であるとも言い、
収穫月の満月の夜に、収穫の感謝と共に子の成長を感謝する意味もあった。
また、三代将軍家光が、後の五代将軍綱吉の病弱であることを心配し、
これの無事成長を祈るために、袴着の儀式を執り行ったのが11月15日で
庶民もこれに倣ったという説もある。

もちろん新暦の11月15日にはそういう意味はまったくない。
だから、15日にこだわる必要はまったくないわけである。

私は、2人の子どもの七五三にはまったく関わっていない。
妻がとりあえず新調の服を着せて、両親(つまり爺婆)と神社に詣でたが、
写真屋で記念写真を撮ったりするような大げさなことはしていない。
私も妻も、成人式などくだらん、と、役所からの招待を無視した口である。
七五三だって、昔の重大だった意味を失っている。
子どもが3歳まで無事に育つのさえ難しかった時代の遺物である。
現代は育ってあたりまえ、育たないのが不運の時代である。
祝う日がいい加減になっただけでなく、意義も薄れてしまった時代である。
そういう私も、子どもたちの誕生日ごとには祝わずにいられなかったが、
何も、七五三にまで熱を上げる必要はない、と思っていた。

先日、小学校教員の妻が、驚くべき電話が来たと話してくれた。
「弟の七五三で、家族みんなで祝いたいから、昼で早退させてください」
という親からの電話があったと言う。
世の中いろいろな人がいるものだなぁ、と痛感した。


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