TENSEI塵語

2007年10月25日(木) 77億円の学力テスト

文科省が実施した全国学力テスト。
朝日の朝刊の一面トップの見出しは、

  全国学力調査  「知識」より「活用」苦手

しかし、データを読んでみると、中3の平均正答率は

  国語知識  82.2%
  国語活用  72.0%
  数学知識  72.8%
  数学活用  61.2%

これは妥当な線ではないのだろうか?
いわゆる応用問題は、まず知識があって、その上での問題解決だから、
知識より正答率が下がってあたりまえである。
「活用」分野の正答率が「知識」の半分ほどだったら「苦手」と言い得るが
この程度の正答率の違いは当然ではないかと思う。

新聞には小6の算数の問題が1題だけ紹介されている。
「知識」の問題は平行四辺形の面積の問題で、
底辺と高さの数値が書いてあって、正答率は96%。
一方、「活用」の方は、長方形の公園と平行四辺形の公園の面積比較。
こちらは、略図に、区画ごとのさまざまな数字が書かれている。
こちらの正答率は20%に満たない。
前者は、数字が2つだけだから、平行四辺形の面積の求め方を知らなくても
とりあえず2つの数字をかけて正答することは可能だ。
その数字も4と6だ。
96%の小6生が平行四辺形の面積の求め方を知っていると断定できない。
ところが後者は、60、70、100、110、150、160という
6つの数字が提示されている。
「しろくにじゅうし」とは違って3桁のかけ算である。
この2つが比較の対象になるだろうか?

社説がまとめてくれている分析結果の要点はこうだ。

・基礎的な知識に比べて、活用する力が低い。
・全体として都道府県別の差は少ないが、沖縄など一部に低いところがある。
・就学援助を受けている子どもの多い学校の成績が低い傾向がある。

 同時に実施した生活習慣調査を重ね合わせると、こんな傾向もみられた。
・家で宿題をする方が点数が高い。
・朝食を毎日食べる方が点数が高い。

 文部科学省は今回の結果を各都道府県に通知し、今後の取り組みに生かしてもらうという。


おいおい、そんなこと、77億円もかけないとわからないことかい?
もうとっくにわかっている常識的なことだ。
文科省、教育の実態を知らなさすぎるのではないかいな??

ケチケチ教育財政が、日本の最大級の特色のひとつなのに、
どうしてこんな無駄遣いだけはできるのだろうか?

読解力に問題があるという指摘もされているが、これも明らかなことだ。
これも、こんな全国調査をしなくても明らかなことだ。
教育も社会全体も、「成功」することだけが目的となり、
従って教育がテスト対策偏重になり、塾通いを促進し、さまざまな習い事、
子どもたちに本当に必要なのは何かを見つめる「ゆとり」を失ったから、
読解力の衰えは必然的なのだ。

もうとにかく、税金の無駄遣いはやめてくれぃ!!!(`ε´)


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