朝刊の一面を見たら、中ほどあたりながらこんな見出しが。。。
「国民投票法『必要』68%」
世論調査の結果らしい。 今まで何も考えてなかった人は、これを見たら、 ああ、多くの国民が必要だと思ってるんだな、と思うようになる構図である。
しかし、質問項目を見ると、これだけについて問うたものではないし、 「今国会で提出される国民投票法案の内容を知っているか」という問はない。 調査をやってもらうなら、今回の法案はこういう内容で、 これにはこうい問題点も指摘されているけれど、 この法案は必要か、今国会で決着をつけるべきか、と調査してほしいものだ。
私自身も国民投票法は必要だと思う。 だから、私のところに世論調査が来たら、68%に加担することになる。 日本国憲法には 「この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、 国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。 この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票に おいて、その過半数の賛成を必要とする」 この曖昧な部分をしっかり規定するような法は必要だ。 自民党が目論んでいるような「改憲しやすくするためのルール」に されないように、きっちり定めておく必要があると思う。 国民投票での「過半数」は「有権者数の過半数」でなければならないし、 投票は、項目別でなければならない。 また、国会においても、単独採決だの強行採決は禁止してもらわねば。。。 他の法案とは根本的に違うのだ。
しかし、世論調査の質問項目や回答選択肢にそんなものはない。 」必要か?」に対し、「賛成」「反対」しかないようだ。 賛成と答える人にもいろいろな考えがあるはずだが、 いろいろな考えは消えて「賛成」の一語にまとめられてしまう。 次いで、「今の国会で成立させることに賛成か」という質問があるが、 「今の国会で成立させようとしている法案を知っているか」という項目は ないし、それについて賛成かという聞き方をするわけでもない。 非常に曖昧で大ざっぱな調査なのである。
それなのに、あの見出しは、 「今の国会に提出されている国民投票法案に賛成している人は68%」 という印象を与えてしまう。 それじゃ、その法案はどんな内容かを読もうと思っても書いてない。 そうして、「賛成」という語が一人歩きして、 ひとつの風潮を作っていくという構図になる恐れがあるわけだ。
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