昨夜から「町田健のたのしい言語学」を読んでいるのだが、 本当に読んでいてたのしい本である。
先日、橋本さんが書いていた「動詞の定義」に、ちょっと疑義を唱えたら、 彼はもう正月以来の質問攻めにめんどくさくなったらしくて(笑) ついに、わからなきゃこの本を読みたまえ、式に見放されてしまったので ま、この際、自分の見方も進化させなきゃいかんしなぁ、、というわけで めんどうながら、ちょっと読んでみることにしたのである。
最近読書がめんどうなのは、蛍光灯の光では字が見にくいからである。 昼間の陽の灯りの中ではそれほど苦にならないのだが、 そんな時間帯にはなかなか本は読めない。 夜、蛍光灯の下で読んでいるとすぐに目が疲れてしまうのだ。 そろそろ眼鏡を作りに行かなきゃなー、、と思うのだが、 半世紀生きてきて一度もお世話になってないところだけに、 病院以上に精神的に遠い場所なので、なかなか行けないのだ。
しかし、昨夜はそれほどぼやけた文字を気にせず読み続けた。 「言語学とは何か」「言語学が扱うもの」「言語学の分野」 「ラングとパロール」「コトバの基本的な性質」 大学時代から雑多なまま頭の中に野放しにしていたいろいろなことが、 読んでいるうちに整理されてきて、非常に楽しかったのである。 そして、書いてあることとは別に、ますます言葉について不思議の感に 打たれたので、昨夜のような感想を書いたりしていたわけだ。
きょう読んだ部分は文の構造に関わるところである。 橋本さんに疑義を唱えたところは、やはりこの本を読んでも不思議である。 なぜこの部分に限ってこんな中途半端なのか、、? 最後まで読まないと、中途半端なのか、何らかの考えによるものか、 はっきりわからないので、とりあえず先を読み続けることにする。
こういう本を読んでいると、いろいろな現象にちゃんと名前がつけられて いるので、おもしろいし、これから便利になる。 英語のように語順がしっかり決まっているものを「構造依存言語」 日本語のように語順よりも助詞に頼っているものを「形式素依存言語」 ラテン語のような語形変化で文の構造がわかるものを「語形依存言語」 な〜るほどね、名前をつけると便利だ。
・・・うーむ、、、「効率性の原則」についてはもの足りないなぁ。。。 候補がより多いものを先に限定して示す、 だから、名詞が先で助詞が後に付くし、動詞が先で助動詞が後に付くし、 名詞群が先に提示されて動詞群が最後になるような語順になった。。。 日本語の仕組みを考える上でのひとつの可能性だとは思うけれど、 もう少しよく考えてみよう。 「効率性」というのは言語のもっといろいろな現象に関わっている問題では ないかと思っているから、いろいろと考えてみよう。
きょうは1日のんびり過ごした。 もちろん、土曜日だからこれから市吹の練習である。 明日は、ほんの2曲だけの軽いステージである。 3連休だから、何となく心にゆとりがある。 しかし、実は読書と思考が心にゆとりをもたらしているのかもしれない。
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