TENSEI塵語

2006年12月13日(水) 霧の中

濃霧、というほどではないと思うが、
今朝は自宅周辺と職場周辺で霧が立ちこめていた。
3日前の日曜日に出かける時も霧の朝だったから、今年2回目である。
無灯火では危ないというほどではないが、
霧に包まれた光景というのは、何やら穏やかならざる雰囲気である。

その後は晴れず、かなり冷えた。
本格的に冬が来たなぁ、、と思わせる冷え込みだった。
例年よりかなり遅いペースで冷え込みつつある。
そうして昼前からまたもや雨が降ってきて、本格的な降りになった。


それにしても、教育基本法を産院でも今週成立させると先週報道されたが、
いったいどんな審議がなされているのか、ちっともわからない。
まぁ、国会というところは、(本来は議論し決定するところだけれど)
議論なんてまったくしないで、審議のフリだけして採決の儀式をするところ
だから、審議の芝居の内容を教えてもらってもそうおもしろくないし、
イライラするだけだということはわかっているけれど、
これほど霧に包まれて何にもわからんというのでは、
問題点もつかめないではないか。

きょうの朝日の社説でも、たくさんの疑問が残っている、と書いている。
挙げられている疑問点を読むと、
こんなこともまだろくに議論されてないのか、という感じである。
もちろん、私が先月の15日にあげた質問に対する答えも、
まだどこかで読んだり聞けたりしたものはない。
何十時間も審議時間をとるとか聞いていたが、
いったいそれだけの時間をどう浪費しているか、知る術がない。

それでも、採決に踏み切れるとしたら、
与党にとって、この改悪の目的が簡潔明瞭だからに違いない。
日の丸に敬礼し君が代を声高に歌える子どもを育てる。
(それを指導しない教師は処分する)
お国のために闘いますと、颯爽と言える子どもを育てる。
お上(が何をしようと)を敬う心を培う。
神風が我が国を守ってきた栄光の歴史を教えつつ、
敗戦後の屈辱の歴史と、屈辱を晴らす気概を子どもたちに養う。
(何しろ、歴史教育の例として文科大臣が挙げたのが元寇だそうだから
 こういうことしか頭にないんじゃないの?)
まあ、こんなところであろうか。。。
こういうことをはっきり言うわけにはいかないから、
彼らにとっては国会審議なんて邪魔くさくてしょうがないのだ。
党議拘束もしっかりしてるからどうせ最初から可決と決まってるんだし。。


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