TENSEI塵語

2006年11月28日(火) やっぱり金かぁ、の復党問題

考えもしなかった。
懐かしい、嘗て税金の不当な使い道として批判の筆頭にしていた、
政党助成金(政党交付金)という言葉に出会った。

今朝の朝刊の2ページ目、朝日だから「時々刻々」というコーナーがあるが
そこに四角で囲まれた記事があった。見出しに、
『年内望んだ苦しい「懐」 政党交付金・献金」とある。

無所属では政治献金の受け皿もないし、政党交付金の恩恵もない。
パーティーを開くだけでは、資金収入が苦しい。
だから、年内に復党できないようなら、新党結成も考えていたという。
年内に、というのは、1月1日現在の申告で交付金が配分されるからだ。

10年ほど前に、この制度に怒っていたことを思い出した。
消費税を5%に上げる話が出ていたころではないかと思う。
莫大な金額で、今検索して確認してみたら、1994年に始まってから、
10年間の平均年間交付額が317億円という恐るべき金額である。
なぜこんな高額な金をプレゼントしてあげなきゃいけないのか、わからん。
良識ある政治家なら、こんなのは変だと受け取らないに決まってる、と
思ってたら、共産党だけは受け取ってなくて、後は恩恵に浴しているようだ。
教育や福祉のための財源が確保できないなら、まずここを崩して欲しい、と
願ってやまない、実にもったいない税金使途先のひとつなのだ。

昨日の11人が復党すると、自民党への交付金は2億5千万円増えるという。
頭がくらくらするような金額である。
自民党の場合は、その中から支部交付金として議員に配分されるが、
議員歴によって、1千万〜2千万円の配分になるのだという。
要するに党にとっても、何千万かの資金が上積みされ、議席数も増えるし、
復党議員には千何百万円かが転がり込んで来るという仕組みのようだ。
どちらにも、庶民レベルには考えられないような利益があるわけだ。
庶民から搾り取った税金を使って、、、ね(`ε´)

あんな屈辱的な誓約書にサインしてまで、
また、あれほど強い信念を示したはずの前言を撤回してまで、
そしてまた、国民の復党反対の声が圧倒的に多い状況を顧みずして、
何としても復党したい、と願っているのはこのためだったのかぁ〜、と
目から鱗の思いである。
平沼赳夫ひとりが、屈辱的な誓約書は書けないと突っ張っていられるのは、
昨年度だけで4億円の政治資金を集めた強者だからという見方もあるそうだ。
(それにしてもどうやって?)

昨日、まだ釈然としていなかったことが、よくわかってきたのだが、
昨日より一層、恥ずかしいと思わんのかー!(`ε´)という思いが強まった。


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