| 2006年09月09日(土) |
編曲作業にあくせく、、、 |
高校時代から編曲をやっていたけれど、 高校から大学にかけてはギター合奏用だからまだよかった。 せいぜい5パートだし、同じ音色楽器だからバランスの問題も少ないし、 大学のサークルではスコアさえ書けば、 急がなければパート譜を専門の係に任せることもできた。 ところが、吹奏楽の編曲をするようになったら、たいへんだった。 同じ楽器も2〜3パートに分かれているから、全部で30パート近い。 まだ手書きでしか楽譜が書けなかったころは、 同じメロディーや伴奏を何パートもくり返し書かなければならなかった。 そうしてスコアが完成しても、それがどういう音で再現されるかわからない。 それなのに、それを耳で確かめるために、パート譜を書かねばならぬ。 スコアに書いたすべての音符を、再びパート別に全部書いていたのである。 今思うとすごい労力だったのだが、そうするしかなかったのである。
私がPCを使い始めたのは、編曲作業のためである。 最初はWin3,1 で「アンコール」というソフトを使った。 数曲それで編曲した。 Xのバラードを3曲ほど卒業式用に編曲したのが主な思い出である。 書いた分を好きな時にミディ音源で聞いて点検できるし、 (その代わり、ミディ音源での音のバランスは実際とまったく違う) スコアを書けば、そこからパート譜も作ってくれるのでありがたい。 音符入力は手書きよりも時間がかかるけど、全体の時間は短くなる。 それに、同じ要素はすべてコピペで写せてしまうので楽ちんである。 しかし、ホルストの「木星」の編曲をしたときに、 最後の方になると、コピペに十数秒を要するようになった。 大容量の作業に耐えられなかったのはPCの方かソフトの方か、 はっきりはわからないが、Mac に乗り換えソフトも「フィナーレ」にした。
昨夜は疲れて9時過ぎから11時まで眠った。 それから起きて、「ゲド戦記〜旅路」のパート譜を作った。 それから風呂に入り、「ゲド戦記〜目覚め」の編曲に取りかかった。 朝4時までやって、眠って、10時に起きて、、、、 それから市吹に出かけるまでの時間、ずっと取り組んで、 この「目覚め」のパート譜までとりあえず作ってみた。 要するに、きょう1日は、食事と排泄以外の時間を編曲に費やしたのだ。 昨日までのハードな肉体労働の後遺症で全身ガタピシ状態だったが、 横になりたい欲求をこらえて、ずっと編曲作業に没頭していた。
特別な音楽教育を何も受けずに来てしまった私には、 こういう仕事はどちらかというと悩み苦しむことの方が多いのだが、 それを支えてくれるのは、ミディ音源での再生である。 それは、入力した音符の正誤を教えてくれるばかりでなく、 ここまではとりあえずうまく行っているらしいことも教えてくれる。 今までの経験で、ミディ音源と実際の音とのギャップは頭の中で変換できる。 そうしてできあがりつつある様子を感じられるのが大いなる励みとなる。
今夜、市吹で試奏してもらったら、「旅路」の方は、 長期間推敲を重ねただけあって、想像していた雰囲気が出ていた。 しかし、昨夜から作り始めて、午後2時半にとりあえずの見切りをつけて、 大急ぎでパート譜を用意した「目覚め」は今ひとるだった。 しかし、この試奏に臨む時の、緊張と、音を聞きつつ安堵して行く時間、 これもまた、たまらない魅力なのである。
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