TENSEI塵語

2006年04月08日(土) 黄砂

よく行っていた大手の酒屋が閉店セールをやっているそうなので出かけたら、
遠くの山がかなり霞んで見えるだけでなく、周りの建物さえ霞んでいる。
車のボディは泥水が打ちつけて乾いたような斑点だらけである。
川沿いの道路に出てみると、なにやら黄色っぽい風景の中に、
金華山や長良川が浮かび上がっているという感じである。
ようやく咲きそろった桜も、この異様な霞の中では台無しだ。
やや冷たい風が、きょうもまた強く吹いている。
桜の下でバーベキューなどをして楽しもうと、きょうを楽しみにしていた
人たちが、この黄砂と強風の中でどうしていたかまでは見えなかった。

夕方、市吹に出かけようとしたとき、車を見てびっくりした。
ちょうど霜の降りた朝のように、黄砂がうっすらと車を覆っているのだ。
およそ3時間ほどの間に、これだけの黄砂が降りて来たのだ。
雑巾で払えば吹き飛んで行くという素直な砂ではないらしく、
窓を拭くだけでも厄介だ。



昨夜は、午前0時を回って帰宅し、その後塵語を書いて、寝ようと思いつつ、
「黒革の手帖」の第5話を見始めたら止まらず、最終回まで見てしまった。
全7話の、連ドラとしては短いシリーズである。
水曜木曜と2話ずつ見て、寝不足で昨日は宴会の前から眠かった。
それでも昨夜ついつい見続けてしまった。
見ながらウイスキーを3杯飲んだので、
見終わった4時半ころは頭がガンガンと痛かった。

松本清張の作品は一時期次々と読み、短編集などは何度も読み返したほどだ
が、「黒革の手帖」はついに読まずじまいだったような気がする。
とにかく原作の設定ていどは知っていたけど、内容はよく知らなかった。
映画化・ドラマ化された清張の作品はたいていおもしろいので、
このドラマが放映されていたころ見たいと思っていたが、つい見そびれた。
先日、楽天フリマで2000円で落札できたので、届いて早速見始めたのだ。

銀行から1億2千万を横領し、手帖にメモした隠し口座の○秘情報を武器に、
銀座一の女をめざす元銀行員原口元子の物語である。
まったく関心のない世界の物語だが、ハラハラドキドキの物語である。
体はぜったい武器にしないという主義のヒロインなので、たいへんである。
主演の米倉涼子の魅力満載というドラマで、たいへん楽しめた。

しかし、何千万、何億という金が安々と動く話は実感が伴わなくて困る。
我話の生活では、実感できる範囲がせいぜい何百万だからだ。


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