よく行っていた大手の酒屋が閉店セールをやっているそうなので出かけたら、 遠くの山がかなり霞んで見えるだけでなく、周りの建物さえ霞んでいる。 車のボディは泥水が打ちつけて乾いたような斑点だらけである。 川沿いの道路に出てみると、なにやら黄色っぽい風景の中に、 金華山や長良川が浮かび上がっているという感じである。 ようやく咲きそろった桜も、この異様な霞の中では台無しだ。 やや冷たい風が、きょうもまた強く吹いている。 桜の下でバーベキューなどをして楽しもうと、きょうを楽しみにしていた 人たちが、この黄砂と強風の中でどうしていたかまでは見えなかった。
夕方、市吹に出かけようとしたとき、車を見てびっくりした。 ちょうど霜の降りた朝のように、黄砂がうっすらと車を覆っているのだ。 およそ3時間ほどの間に、これだけの黄砂が降りて来たのだ。 雑巾で払えば吹き飛んで行くという素直な砂ではないらしく、 窓を拭くだけでも厄介だ。
昨夜は、午前0時を回って帰宅し、その後塵語を書いて、寝ようと思いつつ、 「黒革の手帖」の第5話を見始めたら止まらず、最終回まで見てしまった。 全7話の、連ドラとしては短いシリーズである。 水曜木曜と2話ずつ見て、寝不足で昨日は宴会の前から眠かった。 それでも昨夜ついつい見続けてしまった。 見ながらウイスキーを3杯飲んだので、 見終わった4時半ころは頭がガンガンと痛かった。
松本清張の作品は一時期次々と読み、短編集などは何度も読み返したほどだ が、「黒革の手帖」はついに読まずじまいだったような気がする。 とにかく原作の設定ていどは知っていたけど、内容はよく知らなかった。 映画化・ドラマ化された清張の作品はたいていおもしろいので、 このドラマが放映されていたころ見たいと思っていたが、つい見そびれた。 先日、楽天フリマで2000円で落札できたので、届いて早速見始めたのだ。
銀行から1億2千万を横領し、手帖にメモした隠し口座の○秘情報を武器に、 銀座一の女をめざす元銀行員原口元子の物語である。 まったく関心のない世界の物語だが、ハラハラドキドキの物語である。 体はぜったい武器にしないという主義のヒロインなので、たいへんである。 主演の米倉涼子の魅力満載というドラマで、たいへん楽しめた。
しかし、何千万、何億という金が安々と動く話は実感が伴わなくて困る。 我話の生活では、実感できる範囲がせいぜい何百万だからだ。
|