今夜は「妖怪大戦争」の特典盤を見た。 大いに期待はずれだった。 ショートドラマはもともと期待してないが、くだらなさすぎる。 大いに期待していた妖怪大図鑑は、グロテスクな造形が多すぎる。 グロテスクな姿は実写よりも、漫画の方がいいものだ。 つまり、いつぞや見つけた水木しげるの妖怪ワールドの中の 「妖怪大辞典」の方が落ち着いて楽しめる。
結局、2枚もある特典盤の中で、もっともおもしろかったのは、 「神木隆之介の『妖怪大戦争』な夏休み」という、 主役の坊やに焦点をあてたメイキング映像であった。 ますますこの子役の演技力に驚かされたし、撮影のからくりもわかってくる。 〈機怪〉と闘う場面では、空いてなしで演じている。 それでいてあの演技ができるとは大したものである。 それに、姉と電話で話す場面は、私も映画を見ながら感嘆したが、 スタッフたちも撮影後感嘆の声を揚げていた。
私は昨夜の塵語で、妖怪大戦争という題に疑義を書いたのだが、 関係者たちも、ちっとも戦争でない、妖怪たちは人が好い、等と言っている。 制作者たちの考えが一視聴者に素直に伝わったのだから、 この映画は成功していると言えるだろう。
西洋の妖怪については深く考えたことはないが、少なくとも日本の妖怪は、 日常生活のさまざまな不安の中から生み出され、語り継がれて来た存在だ。 日本の平凡な庶民と共に生きている仲間なのだ。 人間が、物や環境に対して謙虚だった時代の産物である。
それで、映画の中の川姫のセリフを思い出した。 不要になったら自分をあっさり捨てた人間がとても憎い! と言う。 じゃあ復讐しろ、と加藤保憲がけしかけると、川姫はこう答える。 復讐というのは人間のすることだ、私はそこまで堕ちたくない。。。 だから彼女は、川に溺れた子どもを助け、タダシにもついて行くのだ。 報復だとか仕返しだとか、そんなことばっかし考える〈偉い〉人たちに 教えてやりたいセリフだ。
妖怪が登場する場面で一番おもしろかったのが、ろくろ首の場面である。 籍をした途端に、頭が堕ちたと思ったら、それが首の伸び始め。。。 宣伝用に使われたTVスポット3種のラストに、これが使われていて笑えた。
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