西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2002年05月04日(土) クラシック怪奇小説の味わい『アザーズ』

9回裏、逆転一発ホームラン狙いといった趣もある、
「オチ」がかなり重要な映画、『アザーズ』。
ビデオ組含め、これからみるという人のために、
多くは語りませんが、感想を少しだけ。

舞台はイギリス、監督はFrom スペイン、ということで
画面からさりげなく漂う、ヨオロッパの香り。
一緒にみた夫が、見終わった後、開口一番
「カネかかってなさそー映画だなー」とつぶやいたくらい、
ロケーションも、古い屋敷とその庭の中だけ、
特撮技術も最小限、というシンプルさ。
そんな古典的ドラマづくりも、ヨオロッパ的。

とにかくニコール・キッドマンがハマリ役。
ちょっと神経症が入った、硬質な美貌がこの映画の雰囲気にぴったり・・・
というより、ニコールのキャラがこのドラマの柱かも。
まさにニコールの役名「グレース」という言葉どおり、
エドガー・アラン・ポーのゴシックホラーの短編集でも、読み終えたような、
しみじみ、優雅で、上品な味わいの映画でしたよ。
とりあえず、「オチ」に素直に納得できるかどうかで、
この映画の評価は分かれるだろーなー。

※エグゼクティブ・プロデューサーは、トムちん。
製作費の中で、一番高そうなニコールのギャラも、
トムちん価格?で安く押さえられたのかしらん、
なんて、つい下世話なことを思ったり。


otozie |MAIL