西日が差したら枇杷の実を食べよう
index|past|will
きれいで、品のある映画がすきだ。 猥雑な言葉がとびかい、血糊どころか、 ゲロや、排泄物まで出てくる映画でも、 きれいで、品のある映画はある。 その逆に、一見、小綺麗な映像の連なりのようでありながら、 とてつもなく品性の貧しい映画もある。 多分、それは、スクリーンにうつっているもの以外に、 映画をつくる人の魂の美しさのようなもの、例えば、 まなざしの透明感や、心の姿勢、みたいなものが、 みる側に伝わってしまうからなのだろう。 「つくりごと」を表現するのが映画だけれど、 映画で「嘘」はつけない、と、しみじみと思う。
|