西日が差したら枇杷の実を食べよう
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| 2001年07月20日(金) |
ベニシオ・デルトロって、動く芸術だわ(すいません、馬鹿ファンで) |
ようやく『フューネラル〜流血の街』のヴィデオをみた。
クリストファー・ウォーケン、 ベニシオ・デルトロ、ヴィンセント・ギャロ、 クリス・ペンと、 私の中では、豪華キャストだったので、 前から興味はあったのだが、ついつい後回しにされていた作品。
舞台は1930年代のアメリカ。 ジャンルは「マフィア家族モノ」!? が、残念ながら、あまりピンとこなかった。
でも、『バッドルーテント』等でおなじみの アベル・フェラーラ監督お得意の「宗教と暴力」がベースになっている 作品なんで、クォリティーは高いんじゃないかな。念のため。
実は私は昔から、アメリカの、 いわゆるカタギでない人々のファミリーの根底に流れる メンタリティーみたいなものが、実感としてピンとこないので、 このテの作品をきちんと理解できないのよ。
たとえば、イタリアンマフィアとか、ロシアンマフィアとか、 それぞれの人種に流れる文化というか、ルーツに対する感覚とか、 生活に根ざした宗教観とか。
単純に筋を追うだけのギャング系作品だったら、 全然問題ないんだけど、この「フューネラル」のように、 登場人物の背景とか心理をていねいに追いつめていくというタイプの作品は、 東洋の、無宗教の、一カタギ女にとっては、どーも今ひとつ理解が難しいのよ(涙)。
多分、映画そのものへの理解度はかなり低かったと思う私だが、 ギャロ(死に顔美人)にも、クリス・ペンにも、ウォーケンにも 満足させていただきました。
とくに素晴らしかったのが、ベニシオ・デルトロぉぉ!!!!。 もろに、私ごのみのトロじゃん、これ。
歩き方。しゃべり方。声。しっかりとした肩幅。 とにかく素材がいいのよ、彼は、ということを実感。 「デルトロ…。あんたってば、天然モノの歩く芸術品よ…」。
この映画をご覧になった方にはわかる、 あの額にちょっと手をあてる独特の挨拶の仕方とか、 人差し指で、自分の歯をぐぎぎと、撫でる、 ちょっとお行儀の悪い仕草(でも、トロがやると優雅なのよ)とか、 ヴィデオを何度、巻き戻したことか。
ああああ。 馬鹿ファンまるだしだわ、こりゃ。
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