西日が差したら枇杷の実を食べよう
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| 2001年07月15日(日) |
3までも…。『ジュラシックパーク』 |
『ジュラシックパーク』の続編が、またまた、 公開されるそーだ。
私は、基本的に故・淀川長治センセと同じく、 どんな映画も基本的に好きなところをみつけて、 ホメたいという、まさに映画を愛する 天使のようなタイプ(自分で言うなよ…)なのだけれど、 このジュラシックパークシリーズだけは、 ホメるところ、好きなところを探すのに苦労する。
ジェフ・ゴールドブラム@マッチョな理系!のファンなので、 一応、前作2本とも、ビデオでみているが、 私がこのシリーズを見終わった後に抱いた ポジティブな感情は、 「ジェフ、でかい…。ジェフ、素敵…。」のみだった。
後はひたすら、 「お願い。おカネの無駄遣いはやめて」。
このシリーズって、矛盾してるんだよね。 いわゆる「テーマパーク」的なるものを映画の中では、 批判するような構造をつくっておきながら、 自分たちの姿勢(映画づくりのスタンス)は、 もろに、テーマパークそのものだっていう。
いえ、私はべつに「テーマパーク」的な映画づくりに 対して批判しているわけではない。 よくできた「テーマパーク」は、それはそれで楽しいし。
ただ、このシリーズに関しては、 映画のストーリーにおけるテーマと、 自分たちの姿勢が「矛盾しているところ」がイヤなのだ。 「言ってることと、やってることが違うだろー」という。
まぁ、このシリーズ(特にパート1)に関しては、 力の入れ所はひたすらSFXのみ、 ストーリーとか、脚本なんてあってないようなもので、 「物語のテーマ」について語るのは、 無粋なことなのかもしれないが…。(皮肉よ、もちろん)
続編「ロストワールド」でアッテンボローが語る、 「あの島の生命を維持するために、人間は一切、立ち入らせないこと…」 っていう意味のセリフは、 深読みして、自虐的な解釈すると笑えますけどね。
「ははは。わかってるじゃん。 映画という島の野性を保つためには、 あんた達(製作者)は、要らないんだよ」という。
あ。最後にいいところ、みつけた。
ジェフ・ゴールドブラムを筆頭に、 男の俳優はけっこう印象が強い人が出ている。
『ジュラシックパーク』のウェイン・ナイトは、 「あの黄色いスプレー缶はどうなったんじゃー!?」 (↑この映画を、みた人ならわかるよね) という疑問とともに、後々まで濃い印象を残してるし、 『ロストワールド』には、ピーター・ストーメアとか、 スティーヴ・ブシェミファンには今じゃすっかりおなじみ!?の、 ビンス・ボーンもご出演。
そういや、『ユージュアルサスペクツ』のコバヤシも出てたな。
「恐竜」と共演させるには、彼ら(恐竜)と互角のインパクトを持つ、 ビジュアルの俳優を揃えないとダメなんだろーな。 ジェフ、顔のスゴさじゃ、全然、負けてなかったもん、恐竜と。
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