西日が差したら枇杷の実を食べよう
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| 2001年05月21日(月) |
やっぱ、デカいね。ティム・ロビンス。『ザ・プレイヤー』 |
で、観たんです。ティム・ロビンス主演の『ザ・プレイヤー』。
これって、 いわゆるハリウッド業界内幕モノ? ブラックコメディー&サスペンス? とにかくまぁ、「○○な映画」と、 一筋縄で説明しきれないところが、なんとも、不思議。
「映画がヒットするために、必要な条件は、 サスペンス、笑い、バイオレンス、希望、ハート、 裸、セックス、そしてハッピーエンドだ」 これは、作品の中に出てくるセリフ。
実は、この映画ったら、まるでコドモ(アルトマン?)が、 パズル遊びでもしているような感覚で、 それらモチーフ(=ピース)がぜーんぶ、 一本の作品の中に埋め込まれているんですよねぇ。
ね。一言で説明できない…っての、わかるでしょ。
もちろん、作品の中で、ことあるごとに言われていた、 ハリウッド映画ヒットの条件、「スターが出ていること」も難なくクリア。
なぜならシェールやら、ジョン・キューザックやら、 ブルース・ウィリスやら、ジュリア・ロバーツやらの個性的な面々が、 友情出演みたいな感じで、 笑っちゃう程、これでもか、これでもかって出てくるから。
ラストのオチのつけ方といい、主役であるやり手プロデューサー役の ティム・ロビンスのキャラクター設定といい、 なにか、ちょっと人を小馬鹿にした視線は、 ある種の「悪意」(←ハリウッドスタジオシステムへの)さえ感じるんだけど、 これが不思議と、観ていて、 全然、下品じゃないし、不快感もなし。
こういうのって、この監督ならではの魅力というかセンスのなせる技なんだろうなぁ。
そうそう、大事なことを忘れてた。 アルトマン映画の常連脇役として、いつも、その独自の顔面パワーを発揮している 二大スタア、ピーター・ギャラガー&ライル・ラヴェットも大活躍。
あと余談ですが、作品の中に、売り込みに成功する、 お調子もんのシナリオライターってのが出てくるんですが、 ブシェミファンとしては、ぜひ、あの役をブシェミでお願いしたかった。 ブシェミが演ったら、すごく、似合うと思う。 (そういやアルトマン監督って、『カンザスシティ』で、 ブシェミ、つかってるんだよなぁ)
しっかしティム・ロビンス。 いつも思うけど、 あんなキューピーさん顔していて、身長、ものすごく高いのね…。
んで蛇足ついでに。 ティムティムの、 泥風呂のシーンのボカシは、かえって、すごくヒワイだからやめてね。
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