たりたの日記
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昨夜からの胃潰瘍の薬が効いてか、深夜の差し込むような胃痛はなかった。 いつもは日の出の頃はデイルームに行くのだが、朝方眠く、起床時間の6時になって、看護師が検温に来た後も、部屋の電気を消したまましばらく寝ていた。8時前、医師の回診でようやく起き上がる。 もう朝食の時間だ。 朝食は8枚切りの食パンが2枚半、肉団子の野菜あんかけ、もやしのお浸し、牛乳。 パンを1枚と、肉団子を1つ半、もやしのお浸しを半分、わたしの今の食欲は、病院食の三分の一といったところなので、今朝は食べられた方。 朝、10時に入浴の予約をし、たっぷりお湯を張ってもらったお風呂にゆっくり浸かる。 お風呂は先週から解禁になって、あまり利用する患者もいないので、1日置きに入るようにしている。入浴中、入浴後の身体の状態もこれまでよりよい感じがある。
昼食は毎食、温うどんとおかず。うどんはご飯よりも食べられるが、薬味のないうどんは、なかなか食べ辛いものがある。 のろのろと食べている時、夫が来てくれる。 弁当用の保温スープカップには熱々の野菜スープ。トマト、ジャガイモ、玉ねぎ、人参、セロリにパセリ。わたしの記憶する限り、彼が作った初めての野菜スープだ。 野菜の旨みが溶け込んだスープはひと匙、ひと匙、身体全体に染み渡るような美味しさだ。身体がこういう食べ物を欲していることが分かる。感謝。 この日の読書は昨日に続き、文藝春秋。芥川賞受賞者の作品、どちらも面白かった。 「異類婚姻譚」の本谷有希子は、出身が石川県松任市(今は合併して白山市)、弟の家族が住んでいる土地で、わたしも何度も訪ねている土地。 「死んでいない者」の滝口悠生は、埼玉県入間市。この土地は親しい友人が住む土地で、やはり何度も訪れている馴染みの土地。作品の中にもその土地や、浦和、調布など、馴染みのある地名が出てきて、親近感を覚えた。
そう、そしてこの日のうれしいニュース。 夕方の回診にいらした主治医が、手術後の病理検査の結果を教えてくれた。癌はすべて取り切れていて、リンパ節にも癌の転移はないということ、なので、この後は化学療法も受ける必要なく、これで、がんの治療は終了。後は、5年間、外来に通い、検査を受けるということだった。 抗ガン剤による治療を免れることができて、ほんとによかった。
乳癌の時には、抗ガン剤の治療はなかったが、20日の放射線の照射に毎日通うのが辛かった。足立区の教育委員会に所属していた最後の学年末で、出勤前や退勤後に築地の聖路加に寄って治療を受けた。 仕事の内容は、区役所からバスや自転車で毎日異なる小学校に出向き、授業のサポートをし、また区役所に戻り報告書を書くという仕事だったので、一日の移動時間が半端ではなかった。
あの時のことを思えば、今の仕事場は、我が家。通勤時間0。ありがたいことだ。 退院して一週間もすれば、教室を再開できるだろう。
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