たりたの日記
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| 2016年01月30日(土) |
病院でのグレゴリオ聖歌 |
入院のためのスーツケースを詰める時、真っ先にリコーダーと楽譜を入れた。けれど、とてもその場所はないだろうなと思い返し、リコーダーは置いてきた。でも、歌は歌えるかも知れないと、グレゴリオ聖歌入門講座のテキストや本はしっかり持ってきた。 しかし、病院というところは、歌う場所どころか、一人きりになれる場所すらない。 カーテンで仕切られた狭い空間も息が詰まってくる。 看護師にダメ元で、歌える場所はありませんか、毎日グレゴリオ聖歌を歌うことを日課としていたので、歌いたいのですがと訴えたところ、家族談話室という、ゆったりしたソファーのあるリビングルームを使わせていただけることになった。 夕方7時から8時まで、ちょうど晩祷によい時間、一人きりの部屋でチャンティングをするという幸に恵まれている。
In manus tuas, Domine, Commendo spiritum meum.
に始まる晩課。 このラテン語の意味は、「主よ 御手にわが霊を委ねます」 キリストが十字架上で、息を引き取る時の言葉。
昼間は点滴スタンドをごろごろ引いて、ラウンジまでやってきて、目の前に大きく開かれたガラス窓ガラス外をみながら、吊るし雛作りをした。昨日は途中で止められなくなり、1つのはずが3つ作った。
このように、こちらでの生活が快適になってきていたので、昨夜、主治医から18日の予定の手術が3日になったと聞かされた時は、少し残念という感覚あった。しかし、手術は早いに越したことはない。3日が手術だとすれば、うまくすれば、20日には退院できる。そうすれば、3月の英語教室は予定どうりやれることになる。まずはよかった。 昨日の造影剤を入れてのレントゲン写真も、肝臓への転移がないので、早い時期の手術が可能になったようだ。医師と家族との面談も1日の夕方、みなが揃うことになった。
手術からしばらくはICUに入るので、この生活は一先ず中断ということになる。あと4日。今日はまず吊るし雛の一本目を完成させよう。
そうそう、この日記がもとになり、2004年の4月に出版した「育つ日々」を、夫がネット上で読めるようにしてくれたので、アドレスとリンクをここに張り付けておこう。
「育つ日々」 http://akira.endless-world.net/sodatsuhibi.pdf
育つ日々
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