たりたの日記
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昨夜はずいぶん激しい雨音が聞こえていたが、朝は雨も上がり、キャビンが点在する林の中には鳥のさえずりが聞こえている。 岩手山へ登れる!
まずは早朝の焼き走り溶岩流へ。 3年前は山から下りて帰る日の早朝に偶然見つけて、その荒涼とした黒い広がりに驚き、また興奮したのだった。 昨日の雨の湿原と同様、早朝の人影のない溶岩流は、しっかり焼き付いて忘れることのできない場所、もう一度訪れたい場所だった。
この黒々とした荒れ地だが、よく見れば、生き物たちの生活する場所になっていることが分かる。 銀色の美しい糸をかけている蜘蛛を見つけた。 溶岩流のごつごつした黒と繊細なウェッブの模様の美しい対比。 蜘蛛はいったいこの糸で何を捕えるのだろう。 岩と岩の間に無数の虫たちが生息しているに違いない。 ここにはここの生態があるのだ。

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