たりたの日記
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7月4日の早朝、溶岩原を歩いて、3年前のように焼走り自然散策路の出口にある宮沢賢治の歌碑の前で詩を読み、あの時には上がらなかった展望台に上る。 そこからはこれから登ろうとしている岩手山半分雲に隠れるようにして姿を見せていた。 往復9時間の道程。 考えてみれば、わたしがそれまでに登ってきた、せいぜい往復5時間ほどの山の2倍はあるというのに、とりわけ険しいような所もなかったせいか、少しも大変だったという記憶がなかった。 それよりも、山道の両脇に咲いているコマクサにただただ見とれていて、その印象しか覚えていなかった。
しかし、今回はきつかった。とりわけ下山が辛く、歩いても歩いても出口に辿りつかないのだった。ようやく登山口に辿りついた時には6時近くになっていた。10時間ほど歩き続けたことになる。
そういうわけで、下山する時にコマクサの写真を撮るつもりでいたが、写真を撮る気力がなかったので、カメラには行きに撮った数枚の写真しか残っていない。 それでも、咲き始めたばかりのコマクサに再開することができて幸せだった。きっとまたこの季節に岩手山に行きたいと思うのだろう。
* 2007年7月20日のたりたの日記に宮沢賢治の「溶岩流」の詩があります。http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=17826&pg=20070720


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