たりたの日記
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前日の7月2日に、突然八幡平と岩手山に行こうと思い立った。 区役所の屋上にあるエコガーデンで、お弁当に持ってきたベーグルをかじりながら、新幹線の時刻を調べ、宿の手配をする。
幸い、3年前の詳しい旅行の計画をこの日記にアップしていたものだから、日記を開き、そこに記していた岩手山の麓にある宿泊施設に電話で予約を入れることができたのだ。
3年前に八幡平に行った時は全くの雨の中だった。 人気のない静かな湿原は雨だったからこそで、もう一度あの場所に行くのなら、雨の時にしたいと思っていた。 どうやらここ3日間の天気はどこも雨になっている。それなら八幡平はちょうどいい。もし翌日雨が降らなければ、岩手山へ登り、咲き始めたばかりのコマクサも見ることができるかも知れない。 5日の月曜日はちょうど学校訪問はないので、夏休暇を取ることにした。
ちょうど3年前と同じ時間で同じコースで八幡平へ。 途中傘を開くことはあっても、雨の中の逍遥というほどではなく、前回行きそびれた源太森まで足を伸ばすことができた。
それにしても、沼のたたずまいも、水音も、植物の姿も、あまりに親しい。心の中で繰り返し訪れてきた湿原の風景、そのものなのだ。ここへはもう数えきれないほど来ているという気持ちになるのだった。
この冷気、沼の静けさ。

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