たりたの日記
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| 2009年07月06日(月) |
最後は冒険〜王池を一周 |
7月22日に記す (十二湖散策その5 )

しつこく十二湖の散策のことを書こうとするのは、ここにアップしたい写真がまだあるからなのだが、これで最後にしよう。
この日の散策の最後は十二湖の中でも大きな王池。 これはちょっとした冒険だった。
それというのも、「ここからは危険です。立ち入らないで下さい」という注意が貼ってあるロープをくぐっての散策だったからだ。
散策マップには王池を形成する東湖盆と西湖盆の周囲を歩ける路が記されているにもかかわらず、入れない。しかも厳重な柵が張り巡らせてあるわけでもなく、誰でもくぐれるロープが一本渡してあるだけなのだ。
それならば、どこが危険なのかを見極め、危険な場所まで行って引き返せば良いと自分に都合の良い理由を付け、ともかく歩いてみることにした。
散策路は湖面ぎりぎりに迫っている40分の道。 そもそも、柵も何もない湖の脇を歩く事自体、一般観光客の散策コースとしては問題がある。革靴やサンダルでうっかり歩くならば、すべって湖に落っこちる危険性は大。もちろん小さな子供も足元のおぼつかない老人も危ない。
湖の脇の道を用心しながら歩いていくと、木の橋にぶつかった。老朽化して木が腐り、穴から下が透けて見えるという、今にも壊れそうな橋だ。立ち入り禁止の理由はどうやらこの橋らしい。わたし一人の体重は支えられても、この上に10人の人が乗っかると壊れてしまうだろう。 人を入れなくなって久しいのか、散策路は荒れ、草に覆われていた。
ともあれ、トレッキングシューズにザックという山行のいでたちの一人客なら問題はなさそうだ。 そういうわけでまたしてもこの広い湖水の周囲を歩いたのははわたしだけだった。
<王池>

全くの静寂と広い水面は美しいけれども、不安を掻き立てられ、どきどきしている。 ここに長く留まりたい気持ちと、早くここを抜けて人通りのある道に出たいという気持ちが鬩ぎあっている。
カメラに気を撮られて足を滑らせてはいけない。 写真は一二枚にし、後は歩くことに専念し、ほどなく散策路が終わり、車道に出た。折りよく昨晩泊まったアオーネ白神十二湖の送迎バスが走ってきたので、乗せてもらいアオーネ白神十二湖まで。そこの立ち寄り温泉で汗を流し、十二湖駅から16時57分のリゾート白神号でこの日の宿泊場所のあるあきた白神駅まで。

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