たりたの日記
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2009年07月05日(日) 生きている木と死んだ木と〜沸壷の池

7月22日に記す(十二湖散策その4 )

<沸壷の池>


沸壷の池

そこには三つの木の姿があった

地面から空へと伸びる呼吸する木

その木と同じ姿をして水面に映しだされた幻の木

そして透き通った水の底に沈む

朽ちつつある屍となった木

そのどれもが異なる美しさを放っていた


けれど

わたしの眼は

水底を探し

死んでいる木ばかりを見ようとしていた

命が終わった後の静けさと

終わりがあることの厳しさと

そしてそこから伝わってくる

言葉にはならない なにかを知ろうとして






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