たりたの日記
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2006年09月01日(金) 北アルプスへ�◆秕�さなまるい虹―ブロッケン現象>



























常念小屋で受付を済ませ肩に食い込んでいた重いザックを降ろすと、カメラだけ持って外へ出た。
ここの山小屋の夕食は6時半と遅いので、それまではゆっくり外の景色を楽しむことができる。

ガスが出ていて展望はあまり良くないが、小屋の後方、西側には、雲に浮かぶ穂高連峰や槍ヶ岳のシルエットが見える。
と、
「虹だ!」と誰かの声。
東側の空に目を移すと、何と可愛らしい、まあるい虹。こんな虹って見たことない!
これが噂に聞ブロッケン現象だということを知る。
ちょうど虹のど真ん中にわたし達の影が大きく映る。手を動かすと影も同じように動くのだ。虹の中でダンス。踊っている二人の影を撮った。なかなか幻想的な写真。
北アルプスは何度か来ているSも、現象ブロッケン現象は初めてだという。どうやら、わたし達は山からご褒美をもらったようだ。

山小屋は風呂はないし、男も女もなく、一枚の布団に二人で寝ることだってあるとSから聞いていたから覚悟していたが、わたし達が女二人だったからか、山小屋に入った最後の登山客だったからか、他の登山客の部屋へ押し込められることなく、8人用の部屋に二人だけで泊まらせてもらえた。こんなこともなかなか稀なことらしい。お陰で、着替えも気にならず、他の人に気兼ねすることもなく、夜は持ってきた焼酎を途中で汲んだおいしい沢の水で割り、非常食用のナッツと魚のおせんべいで素敵な酒盛りをすることもできたのだった。

山小屋は9時が消灯らしい。そんな早い時間に寝たことがない。普段なら山行の前日は明け方近くまでほとんど眠れないわたしだが、母からもらっていた睡眠薬のタブレット半分のお陰でぐっすり眠ることができた。
























明け方の4時頃、人が起き出す気配で目を覚ます。
仕度をして部屋の外に出てみると、朝もやの中若いカップルが一組、常念岳に向かって歩き出していた。頂上までは小屋から一時間ほど。山頂でご来光を見ながらの朝食というプランなのだろう。

わたし達は5時半の小屋の朝食をいただいてから出発する予定なので、ここから朝日の出を見るべく、寒くないように雨具を着て外に出る。しかし生憎天気が悪く、日の出を見ることはかなわないようだ。けれども、紫色の雲の下に広がる朝焼けの空は美しかった。

しかししばらく空を見つめているうちに雨が降ってきた。
どうやら二日目は前日のようなお天気には恵まれないようだ。
朝食の後、登山客達はテレビの天気予報を浮かない顔で聞いている。
今日はどうやら雨のよう。
さてどうしよう。
小屋に残って常念岳へは明日登るか、それとも計画通り、常念岳→蝶ヶ岳→徳沢のコースを辿り、徳沢園でお風呂にありつくか、それとも何とか蝶ヶ岳まで登り、今夜は蝶ヶ岳ヒュッテに泊まり、翌朝徳沢に下山するか・・・
雨もそれほどではないので、行けるところまで行ってみようと午前6時半、常念小屋を後にする。



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