たりたの日記
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2006年08月31日(木) 北アルプスへ�  祕譴梁瑤�ら常念小屋へ>


























8月の真ん中あたり、九州の帰省から戻ってきたばかりの時、山仲間のSから携帯にメールが入った。「北アルプスに行かない?」
Sは山の経験が豊富な人。日本百名山のうち、半分は登っているという年季の入った山女だ。
わたしは即行、「行く!」と返信を打った。
と言うのも、「いつか北アルプスに行きたい」とどこかにか書いたばかりだった。
「敲け、さらば開かれん」というのはわたしの信条。祈りは聞かれるもの。
それにしても、今回は何と素早い展開だろう。

ちょうどお互いの仕事が入っていない8月31日からの3日間、一の沢→常念岳→蝶岳→上高地というコースで山行が決まる。天気さえよければ、槍・穂高連峰の大パノラマ、360度の展望が臨める素晴らしいコース。
英語サマークラスが終わった翌日、いざ北アルプスへ。





















8月31日 晴れ。
朝6時37分、Sとわたしは大宮駅から長野行き新幹線に乗り込む。長野→松本→豊科と電車を乗り継ぎ、9時30分、豊科着。ここから一の沢登山口まではタクシーで40分だ。
しかし、ここで早くもハプニング。

「お客さん、車は登山口までは行けないってことは御存知ですよね」とタクシーの運転手。
「えっ、どういうことですか」
「先月の大雨で道路が崩れて車両通行止めなんですよ。途中のいこいの広場までしか入れないから、登山口まで5kほど、歩かなくちゃいけないんですよ。登りだから2時間はかかるかなぁ」
どうしよう・・・私達の計画書では常念小屋には16時20分に着くことになっているが、2時間プラスとなると到着は18時20分!いくら日は長いとはいえ、心細い時間だ。
しかし、ここで引返す訳には行かない。とにかくがんばって歩くしかない。
アスファルトの車道をさっさか歩くと、登山口までは1時間10分しかかからなかった。しかし、この時間のロスが口惜しい。これから小屋までの1190mを登り始めるにはかなり遅い時間だ。

腹ごしらえをして11時45分から歩き始める。登山道は沢沿いに続きゆっくりと高度を上げてゆく無理のない道。沢の流れを脇に眺めながら、涼しい水の音を聴きながら楽しく歩く。12時45分、はじめの休憩地点、王滝ベンチに到着。コースタイム1時間30分のところ、1時間で歩くというハッスル振りだった。これでずいぶん予定の時間に追いついた。

さてここから胸突八丁の急坂を登り続けると、15時20分、最後の水場に到着。おいしい水をたっぷり飲み、空になったペットボトルに詰め込む。灼熱の開聞岳や水場の乏しい傾山での登山を思いかえせば、水場に恵まれ涼しいこの山はずいぶん楽だ。
最後の水場から沢を離れ、樹林の中を歩く。急坂が続く。まだか、まだかと頭上を睨みながら登ってゆくと、50分ほどでようやく常念小屋(2450m)が見えてきた。よかった。暗くなる前に無事小屋に着くことができた。16時20分。到着予定の時間から20分遅れただけだった。

小屋の前にすっくりと立つ常念岳(2857m)の頂は雄大だ。
山のてっぺんには青い空をバックに骨のように白く透ける月がかかっていた。


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