たりたの日記
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| 2006年05月24日(水) |
「ダ・ヴィンチ・コード」観るには観たけど |

話題の「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。 一言で言えば、良く出来たエンターテイメントの映画。 手に汗握る、スリルとサスペンス。 レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の絵や「モナ・リザ」 はたまた、ルーブル博物館の建物やカトリック教会の礼拝堂など、映像でなければ見ることのできない物を観る楽しさはありました。 実際に訪ねたルーブルよりもずっと迫力があったし・・・
でも、魂を揺すぶられたり、心の深いところにタッチするものは皆無だったなぁ。 なぜだろう・・・ この映画の持つエネルギーのせいなんじゃないだろうか。 あっと驚かせてやろうとか、一儲けしてやろうというエネルギーしか伝わってこない。 真実に向かい合おうというテーマでありながら、根っこのところでそんなことはどうでもいいに違いないと思ったのですが、これは原作もそうかどうかは、読んでいないので何も言えません。 でも上・中・下の三冊を買う気にはなれないので、そのうち安く手に入ったら読んでみよう。

イエスもマグラダのマリアもレオナルド・ダ・ヴィンチもただダシに使われただけ。それぞれの苦闘や魂、表現といったものには何も触れられてはいないです。ま、そういうことを描こうとした映画じゃないからしかたないけれど。 唯一、タッチしたところは、トム・ハンクスが子どもの頃井戸に落ちて死にそうになった時、イエスに祈り、その時、側に誰かがいるのを感じ、がんばれることができたと告白する場面。 これこそが大切な事で、他の事はどうでもいいことだなぁと思いました。
でも映画や小説に何を求めるかは人それぞれ、だからこの小説や映画が大ヒットしたということは、多くの人が求めているものにヒットしたということなのでしょう。
ストーリーについても語りたいけれど、今上映中の映画なので、ネタバレは避けるべきでしょう。 この映画の中のマグラダのマリアに関しては、そういうことで、時間を置いてから。
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