たりたの日記
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| 2004年12月02日(木) |
絵の中を自転車で駆け抜けていく気分 |
今日は、なんだか、いつもと違うもモードだった。 いつも頭の中で何かを書いている(つまり考えているということなのだが)わたしは、目は確かに開いているものの、対象が心に働きかけてこないことが多い。だから、何度通っても、ここ初めて通るわね、なんて言って、運転している同居人をあきれさせている。自分で移動しているわけではない、車の助手席になると、その傾向はかなり強くなる。
ところが、今日は違っていた。朝、ジムまでの道のり、田舎道を自転車で走った時のこと。頭の中に言葉はなくて、わたしは自分が目だけであるような感じがした。目の前にずうっと先の方まで続いている道とか、ずうっと向こうの畑だとか、そういうものがくっきりと意識の中に入ってきていて、わたしはまるで大きな一枚の絵の中を自転車で突っ走っているようなわくわくする気持ちだった。 へえ、いつも道路の脇の花とかしか見ていなかったけれど、遠いところはこんな様子をしていたんだと、わたしは視線をできるだけ遠くに向けているのだ。
あ、このところ、ずっと虜になっている画家の遠藤さんの絵が、わたしに作用しているんだ。ものの見え方がすでに違っている! と、自覚した。 対象を見る目線が変えられるというのも、おもしろいものだなぁと思う。
自転車で30分ほどの移動時間が、けっこうファンタジーに満ちていて、子どもの時の気分がよみがえってきた。
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