たりたの日記
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| 2004年10月14日(木) |
メランコリックだった夕方も |
これを書いている金曜日の夜中、気分はしごくまともだけれど、 夕べはひどくメランコリックだった。 わたしはそういう時にはどうも書く気が起こらないようだ。 そこで、ここに書く時にはやや気分が上向きの時だから、わたしの日記というのは毎日が元気ハツラツに見えるのかもしれない。 自分で後で読み返しても、えらく元気いいね、と皮肉でもいいたくなるほど。 だから昨日は、その鬱々気分のままに書いてみようと思った。思いはしたが、やっぱり書く気分が訪れなかった。
しかし、いくら気分がダウンしているといっても、バナナケーキを小麦粉1キロ分焼くという使命があった。夕食はたとえ作らなくても、明後日のイベントのためのケーキだけは焼かなくては… さて、どうしよう。書くこともそうだが、菓子つくりは気持ちが沈んでいてはできるものではない。ご飯は作れても、お菓子は作れないとはどうしたことだろう。。 菓子作りと言うのは、なにかしら特殊なエネルギーが必要なのかもしれない。
よおし、こうなれば、無理にも気持ちを引き立てようと、ラテンダンスのCDをかける。身体が自然に動く。気持ちが少しづつ上に上ってきて、あるところでふわっと軽くなる。 ラテンのステップを踏み踏み、テーブルの上を粉まみれにしながら、電気ミキサーをグワングワン回す。やがて部屋が甘いバナナケーキの匂いに満ちる。ケーキをオーブンに入れている間に、シーフードアラビータのパスタソースを作り、同居人の帰宅に合わせて、パスタを茹でる。今夜のパスタはエンジェル・ヘア。イタリア版、そうめん。極細のスパゲッティー。
ソースに使うために開けたワインをワイングラスに一杯ひっかけながら台所仕事するうちに気分はすっかりメランコリックを抜けて、ハイになっていた。
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