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たりたの日記 DiaryINDEX|past|will
昨日の夜遅く、言葉を綴っている時に耳の奥でいや心の奥で突然キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」が鳴り始めた。キースが即興で演奏したものを記録したその音を私はこの二十数年の間に数限りなく聞いているのでその音はもうすみずみまで身体の中にインプットされている。始めは自分の身体の中で鳴っている音を聞いていたものの、どうにもその音を聞きたくて大量のCDの中からあせりまくって探した。「今この音が欲しい」とそういう衝動も珍しい。今朝になってもケルンは鳴り止まない。きらきらした冬の日の太陽の陽射しに良く似合う。昨夜は深く青い海の底を漂っているようだったが。
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