たりたの日記
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2002年12月05日(木) クリスマス パストラル

どうやら風邪をつかまえてしまったらしい。運動とサウナとノニジュース、もうしばらく風邪とは縁がなかったというのに鼻水と喉の痛みがある。身体も少しふわふわした感じ。今日予定していた庭仕事は取りやめにして窓の外の紅葉したハナミズキの葉を眺めながら一日家の中で過ごした。

いくつかあるクリスマスのCDやテープの中から「クリスマス パストラル」を選ぶ。静かなリコーダーアンサンブルの音が流れる。パストラル(牧歌)の名の通り牧歌的な素朴な音が少しダウン気味の身体に優しく入ってくる。このCD、1993年に日本ルーテルアワーから出されたものでリコーダー奏者の吉田実さんを中心とするリコーダーアンサンブル、コンソート・リコルドが演奏するリコーダーによるクリスマス曲集だ。この中にはバッハや、ブクステフーデの古い曲に混じって藤原豊氏と広瀬量平氏による日本の現代作曲家によるクリスマス曲が2曲収録されている。イスラエルから距離的にも文化的にも遠く隔たった極東の国で生まれたクリスマスの音楽。しかし、クリスマスの持つひそやかさとこの国の持つ音の深さとはとても呼応していると感じる。

5時過ぎ、もうすっかり暗い。クリスマスツリーにライトをともしコーヒーテーブルに並べたテラコッタのクリッペ(キリスト誕生模型)のキャンドルに火を灯す。ろうそくの明かりがペルー製の粘土のマリアの顔を照らしている。この日、世界の多くの家々の窓辺にアドベントのためのキャンドルが灯されているのだろう。
風邪をひいたお陰で静かなアドベントの一日を過ごすことができた。感謝。


たりたくみ |MAILHomePage

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