たりたの日記
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今月は毎週火曜日の午前中、英語学校の仕事の前に、ミュージカルの歌のレッスンをしている。教会の礼拝堂で、ソロを歌う方に発声や個別の指導をする。 礼拝堂は声が響くのか歌うと気持ちがいいので、私も時々、ここで練習をしている。
昨日は不思議な老人役のIさんと、犬のゴダイゴ役のHさん、2人の男性がいらした。二人ともバリトンとバスのよく響く声を持っていらっしゃる。声楽をやっていらしたわけではないから、歌い方に演歌風の癖や、個人の癖がついてしまっていて、どうしてもストレートな表現が弱くなってしまうので、レッスンの中心は癖を取ることと、シンコペーションなどの、ポピュラーのリズムを歌えるようにすることになる。それぞれの持っている楽器としての声が美しく響き、自然な歌い方に変っていくと嬉しいものがある。
今日はいつもの味気ない発声練習の代わりに讃美歌のクリスマスの歌「あらののはてに」を用いてみた。繰り返しのグロリア・インエクセルシスデオ(「いと高きところには栄光、神にあれ」という意味のラテン語)の部分はスケールになっているので発声練習にはもってこいと思ったのだ。予想通り、のびのびとした美しい声が出てきた。それに楽しい。しばらく繰り返し主旋律を様々な母音で歌った後、コーラスにしてみる。私がアルトのパートを歌い二人に主旋律を歌ってもらう。さらに、Iさんにバスのパート、Hさんにテノールのパートを練習してもらって3部で合わせる。思いがけなく美しい合唱になる。アメリカにいる時はクワイアに入っていたので毎週2時間ほどの練習に参加していたが、今では讃美歌をハーモニーをつけて歌うこともなくなっていた。やはり讃美歌はハーモニーをつけて歌うと美しいし、胸に響くものがある。IさんもHさんも、讃美歌は歌いやすいですねえとまんざらでもなさそうだった。
「聖歌隊やりませんか」と半分冗談のように持ち掛けると、いいですよとおっしゃる。讃美歌を4部合唱で歌うクワイアを作ってもいいなという気になった。教会の方々にも呼びかけるが教会の外の方で歌を歌ったことのない方、ハーモニーをつけて歌いたいと思っている方が集まって讃美歌を歌うグループができたら素敵だろう。
またオーソドックスな讃美歌の合唱とは別に何とかゴスペルを歌えるようになりたいとしきりに思っている。最近ゴスペルの形だけが流行しているが、そもそもゴスペルソングは福音の歌。神に向けて歌われる信仰の歌だ。ここの英語学校のクラスの一つにゴスペルのクラスが作れるといいと前から考えていた。先週の日曜日、ミュージカルの曲の作曲をしてくださった平岩先生の監督しているミュージカルの公演を見に行ったが、ゴスペルが中心のミュージカルだったので、すっかりゴスペルをやりたくなってしまった。勉強する道を見つけよう。
来年、新しく始めることが2つは決まったかな。
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