たりたの日記
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| 2002年11月17日(日) |
日の当たる心地よい草地で |
夢の中で確かに私は消えてゆく道を見つめており、こころから流失するものは夢から醒めた後も延々と続いたのではあるが、今わたしはその時の気分を遥か昔の出来事のようにしか思い出せない。
あの時を境に何かシフトが変わったようだ。もう鬱々としたところに閉じ込められることはないような気がする。
消えた道の後にバンとした野原が現れた。日の当たる心地よい草地。柔らかな陽の光と戯れながら懐かしい子どもの頃の時間を思いだす。なんだかわけのわからない愉快な気持ち。行く先を知らないで迷いこんだ道が行き着つく先はここだったのだ。
現実に進む時計の時間。寝て起きて生活をする現実の空間。それとは別のところで人はは別の時空を生きることがある。しっかりと大地に足を付けながらも心はさまよい出し、旅に出て、傷ついたり、癒されたり、また失ったり得たりしながらやがては戻ってくるのだ。
日の当たる心地よい草地で聞こえる音にしばらく耳を傾けてみよう。次に歩きはじめる道のヒントが見つかるかもしれない。
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