詩のような 世界
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水色の目玉がぐるぐると回り始め 上下左右の感覚が曖昧になると やっと見えてくるものがあるようなないような
金色のふくろうが天に描かれた 僕はふくろうの住処を探すため 息を止めて地下に潜り込んでいった
洋館は僕を手招きしたので いちにのさん、で右足を踏み入れた たくさんの仲間たちがテーブルを囲み くちばしをカチカチ鳴らす陽気さ
まるでたった今生まれたような気分にさせられ ローストビーフを一気に噛み切ると 彼らが僕をあたたかく見守っているのに気づいた
僕は涙がレモンジュースを薄めるまで泣いた 何が現実で何が幻想なのか そんなことを考えないように延延と
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