詩のような 世界

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2002年12月29日(日) カチカチ


水色の目玉がぐるぐると回り始め
上下左右の感覚が曖昧になると
やっと見えてくるものがあるようなないような


金色のふくろうが天に描かれた
僕はふくろうの住処を探すため
息を止めて地下に潜り込んでいった


洋館は僕を手招きしたので
いちにのさん、で右足を踏み入れた
たくさんの仲間たちがテーブルを囲み
くちばしをカチカチ鳴らす陽気さ


まるでたった今生まれたような気分にさせられ
ローストビーフを一気に噛み切ると
彼らが僕をあたたかく見守っているのに気づいた


僕は涙がレモンジュースを薄めるまで泣いた
何が現実で何が幻想なのか
そんなことを考えないように延延と


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