詩のような 世界

目次


2002年12月20日(金) rot away


地が咽び泣く

花が千切れる

風は砂を伴い

雲に従い行く


踊るための靴を持っていないことに気づいた

薔薇の刺が足首に食い込む

抵抗する眼差しはどこへ

遠い茨の道で迷ったのだろうか


刺激のなさこそ1番の刺激だ

求めないから失望はないが

モノトーンの世界を広げるばかり

水が欲しくても草花は枯れるのを待つだけ


クマの縫いぐるみが線路に落ちていた

それが人じゃないから誰も目に留めない

首筋が凍り舌が強烈に乾き始める

見えない糸はもう切れようとしている


ハロー、と小鳥の亡き骸が鳴いた

グッバイ、と日溜まりが手を振った


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