詩のような 世界

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2002年12月18日(水) ラヴ ソング


夜空の下に立つと

雪が真上から落ちてくる

冬の匂いは夏のそれより少し弱い

だから雪がシグナルになるしかない


彼のコートの材質をチェックする

かっちりした黒

雪の粉は吸い込まれる瞬間

彼に気づいて欲しがっていた


この演出を素直に喜ぼう

唇を見つめて見つめ返されよう

黒い空に飲まれないように

彼の睫毛だけを頬に感じるために


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しえり |MAIL