詩のような 世界
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キラキラと音を立てる光の中で 僕は思い込みを全て捨て去ろうと 散歩した
木々が放出する酸素は甘く 癒しに似た風の息づかいに心奪われる
「つまり」が口癖の鶏は きっと小屋の中でストレスを溜めているんだろう 解き放たれる不安もあるのかもしれない
凛とした原っぱの真ん中に 14.5型テレビが放置されている 画面の中には「すみません」の文字、文字、文字…… このテレビは日本製らしい
寒くなんかないさ 地球を感じられるのなら
好きになれなくてもいいさ 冬の日差しを靴に擦りつけるだけで
歩く あてもなく歩く 捕らわれのお姫様が 僕の左胸ですやすやと眠り出した
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