詩のような 世界

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2002年11月26日(火) 日々散歩

キラキラと音を立てる光の中で
僕は思い込みを全て捨て去ろうと
散歩した

木々が放出する酸素は甘く
癒しに似た風の息づかいに心奪われる

「つまり」が口癖の鶏は
きっと小屋の中でストレスを溜めているんだろう
解き放たれる不安もあるのかもしれない

凛とした原っぱの真ん中に
14.5型テレビが放置されている
画面の中には「すみません」の文字、文字、文字……
このテレビは日本製らしい

寒くなんかないさ
地球を感じられるのなら

好きになれなくてもいいさ
冬の日差しを靴に擦りつけるだけで

歩く
あてもなく歩く
捕らわれのお姫様が
僕の左胸ですやすやと眠り出した


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