つぶやきDiary
何気ない日常のつぶやき
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2007年03月08日(木) 小さな春




うちには庭と呼べる場所がありません。
家の裏の方に、わずかに土が残った場所がある程度です。
それでも、毎年ささやかに水仙が咲いたり、貧弱な金木犀の木に花が咲いたりするのですから、自然とはありがたいものです。

この間、車に乗ろうとして、ふと視線の隅に紫っぽい何かがよぎりました。
ちょうど家の裏に当たる方向なのです。
何だろう、とよくよく見ると、青紫色の花が咲いている!
え、嘘・・・と近づいてみました。
そこは、いつも終わった鉢植えの残りの土を捨てる場所なのです。
ちょうど金木犀の木の根っこの辺りなので、もしかしたら土に紛れた肥料とかで、多少は木に栄養が行くかも、などと都合のいいことを考えて(笑)

そして、咲いていたのは、もう枯れてしまったと思い、去年土ごと捨てたはずのプリムラでした。
青紫色の花を、しっかり咲かせています。けなげ〜〜(^^)
そうか、そうか、お前はがんばって生き続けていたのだね。
気づかずにごめんね、と心の中で謝って、しばし鮮やかな青紫色に見惚れていました。

さて、そうなると・・・これはまた鉢に戻すべきなのか、それともこのまま大地にある方がいいのか。
いや、その前にプリムラって、一年草じゃなかったのか(^^;
てっきり、一年で終わりだと思ってしまっていました。
もし多年草だとしたら、また狭い鉢の中に戻すよりは、このまま土に植わっていたほうが自然でいいのもしれません。
他の場所と違って、ここだけは、土がたっぷりと積もっていますし。
もしかしたら、増えたりしてくれるかな、などと虫のいいことまで考えます(笑)

プリムラを眺め、さらにふと気がつくと、わずかな隙間から、ひょこっと顔をのぞかせている花が・・・
あらら、これはもしかしたらフキノトウ?
そう言えば、時期になると大きなフキの葉っぱが出ていたっけ。
花は、とても素朴で愛らしいですね。
こんなに窮屈そうなところにも、がんばって咲いているんだなあ。

きっと毎年、ひっそりと咲いていたのであろうに、気づかずに過ごしていたようです。
今年はプリムラのおかげで、気づくことができて、よかった。
小さな小さな春、心和みます。



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