卒業式のシーズンですね。 もう遙か昔のことで、忘れかけていますが(笑) それでも、なぜかこの時期になると、不思議に懐かしく切ない気分になることがあります。
この間、朝の某テレビ番組で、卒業式の歌についての特集をしていました。 私の時代では、卒業式と言ったら「蛍の光」と「仰げば尊し」でした。 まさに定番!、と思ってしまうのは、すでに古いのかしらん(^^; 番組での調査によると、十代では、「蛍の光」も「仰げば尊し」も知らない子供が増えているとのこと。 中には、「蛍の光」のメロディーを聞かせたら「スーパーで流れてる曲」と言った子もいた(^^; そうか、そう言えば、よくスーパーの閉店時に流れるかも(笑)
「蛍の光」も「仰げば尊し」も、とてもいい歌だと思います。 歌詞もメロディーも美しくて、どこか哀愁もある。 しみじみとした思いにとらわれるような歌です。 でも、そのことに本当に気づいたのは、もう卒業からうんと遠ざかった、ずいぶんと年を重ねたなあと思える頃でした(^^; 実際に歌っていた頃は、歌そのものの良さよりも、卒業式ならではの感情に支配されて、感動したのでしょうね。
今は、音楽の教科書にも、その時々に流行った歌が載っているそうです。 それはそれで、悪いことではないと思う。 生徒の興味のある歌を楽しく歌うことも必要だから。 でも、そういう歌は、たとえわざわざ教科書に載せてなくても、子供たちは歌えるのでしょう。 教科書の中には、そこに載っていなければ、たぶん知らずに終わってしまうような歌がたくさんあります。 それらすべてが、自分の好みに合うとは限らないけれど、教科書に載り、音楽の授業で習ったからこそ、出会えたと言う歌もあるのだと思います。 そういう出会いも、忘れずに大切にしてほしいなあ。 若い頃には気づかなかった良さに、後で気づくと言うこともありますしね。
「蛍の光」も「仰げば尊し」も、今の子供たちにとっては、感覚的に古すぎると思えるのかもしれません。 確かに歌詞も昔風でわかりにくい。考えたら、私たちも、歌詞の意味をよく知らずに歌っていたように思います(笑) それでも、わからないながらも、なんとなく情景を思い描いては、切なくなっていたような・・・ どちらの歌詞も古いけれど、昔風だけれど・・・とても美しい日本語だと思うのです。 と言うことも、年を重ねてから気づいたのですが(^^;
長く学んだ学校から旅立つ歌、先生方の教えに感謝する歌。 いろいろと思想的な面での反発もあるのでしょう。 意味もわからず、ただ強制的に歌わされるのは変だ、と言う意見もあるのでしょう。 でも、長く歌い継がれてきた、美しい歌が廃れていくのは、とても残念な気がしてしまいます。 などと思う私はやっぱり・・・古いのでしょうかねヽ(´・`)ノ
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